名曲の暗号―楽譜の裏に隠された真実を暴く

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名曲の暗号―楽譜の裏に隠された真実を暴く

  • 佐伯 茂樹【著】
  • 価格 ¥2,090(本体¥1,900)
  • 音楽之友社(2013/12発売)
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  • サイズ B6判/ページ数 183p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784276210639
  • NDC分類 760.4
  • Cコード C1073

出版社内容情報

「常識」として語られるエピソードに疑問を呈し、名曲の真実の姿と裏に込められた深い意味を探る。新たな楽しみ方を見出す一冊。

クラシック音楽の世界ではもはや「常識」として語られることの多いエピソードに疑問を呈し、大胆な仮説を立てる。名曲を漫然と聞くだけでは気付くことのできない文化的背景にスポットを当てて、曲の新たな側面を発見する。作品が生み出された時代に、楽器の発展史を重ね合わせることで、名曲の真実の姿を明らかにする。楽譜をじっくりと読み込み、時に自筆譜まで踏み込んで、その裏に込められた深い意味を探る。「名曲」の新たな楽しみ方を見出す1冊。

はじめに

第一章 常識を疑うと見えてくる名曲の真相
名曲の標題(タイトル)を疑え!
(1)ベートーヴェン《第五》冒頭のリズムは、扉を叩く音ではなく鳥の鳴き声だった?
(2)ビゼー《アルルの女》の〈メヌエット〉は《アルルの女》ではない?
(3)《展覧会の絵》の『ヴィドロ』は牛車を描いているわけではない?
(4)チャイコフスキーの交響曲第四番は本当に絶対音楽?
(5)ホルストの《惑星》は天体を描いたわけではない?
定説を疑え!
(1)モーツァルトの晩年のクラリネット作品は本当にモーツァルト作なのか?
(2)《アルルの女》の〈ファランドール〉はビゼーの作曲ではない?
(3)作曲家(メンデルスゾーン)本人はダメ出しをしていた交響曲第四番《イタリア》
(4)シューマンは本当にオーケストレーションが下手だったのか?
(5)《ラプソディ・イン・ブルー》のオーケストレーションは誰がやったのか?
(6)ラヴェルが望んだ《ボレロ》は現在の演奏とは異なっていた? 
●トロンボーン編
●サクソフォン編
(7)《エグモント》序曲を楽譜どおりのテンポで演奏すると悪役の姿が見えてくる?
(8)モーツァルトの〈トルコ行進曲〉のリズムは間違って演奏されている?
(9)ブラームスの交響曲は重厚だと言われているけれど?
COLUMN 不協和音に分類されているが実は協和する和音が存在した!
不自然な楽器用法を疑え!
(1)ドヴォルザークの《新世界より》には謎がいっぱい
●テューバ
●トロンボーン
●フルート
●トランペット
(2)ベートーヴェン《英雄》最終楽章のコーダは勘違いされている?
(3)バッハ《ブランデンブルク協奏曲》の現実
●トランペット
●コントラバス
(4)どうしてハイドンは《驚愕》でびっくりさせることができたのか?
(5)クラリネットに演奏不能な音が出てくるブラームス交響曲第四番
(6)ブルックナー交響曲第三番第三稿は本人の意志が反映されていない?
(7)《夏の夜の夢》序曲にはどうしてテューバがいるのか?
(8)どうしてベートーヴェンの《第九》は第4ホルンがソロを吹くのか?
(9)ブラームスはどうして交響曲に古風なスタイルを求めたのか?
COLUMN どうしてオーストリアの交響曲ではトロンボーンが活躍するのか?

第二章 名曲に隠された死の概念を知ろう
こんなにある! 「縁起の悪い」表現手法
(1)ヨーロッパ人が葬儀を想起したトロンボーン合奏
(2)死者を弔うトランペットと打楽器の弱音器
(3)葬儀の場面で連打される六個の音の意味
(4)秩序の崩壊を意味する金管楽器の第七倍音
クラシック名曲に聴く「死」
(1)ベートーヴェンの交響曲第六番《田園》は、実は告別の歌だった?
(2)死の概念が満載のベルリオーズの《幻想交響曲》
●ティンパニの連打
●ホルンのハンドストッピング
●トロンボーンとオフィクレイドの使用
●弔いの鐘
(3)牧歌的なイメージがある、ブラームスの交響曲第二番に隠された死の概念
(4)チャイコフスキー《悲愴》から読み取る死の暗号
(5)なぜマーラーの交響曲第六番《悲劇的》では三回目のハンマーが鳴らないのか?
(6)ドヴォルザークの《新世界より》第二楽章はアメリカ先住民の葬儀を表している!
(7)ウェーバー《魔弾の射手》序曲のホルン四重奏に隠された死の暗号
(8)ラヴェル《亡き王女のためのパヴァーヌ》にも死の暗号が隠されている!
(9)レスピーギの《ローマの祭り》のファンファーレには死の合図が含まれている!

第三章 名曲に隠された暗号をあぶり出せ!
「グレゴリオ聖歌」をめぐって
(1)最後の審判を暗示するグレゴリオ聖歌「怒りの日」
(2)モーツァルトがこだわったジュピター音型
(3)サン=サーンスの《オルガン付き》は「ジュピター音型」と「怒りの日」の競演?
秘密結社フリーメイソンの暗号 ~3という数字と、ノックのリズム~
(1)モーツァルトの歌劇《魔笛》冒頭のファンファーレの音が欠けているのはなぜ?
(2)《魔笛》と《ジュピター》が同じファンファーレで終わるのは偶然ではない?
(3)ベートーヴェンの《第九》はフリーメイソンの信号で組み立てられている?
特定の概念を表す調性や音
(1)調性によって異なった性格を持つと考える調性格論
(2)特定の調にしか登場しなかった古典派時代のトランペット
(3)調の性格によって数種の楽器を持ち替えていたクラリネット
(4)リヒャルト・シュトラウスがトランペットパートに込めた意味
(5)マーラーがAの音に込めた概念は?
(6)鳥の鳴き声が使われた交響曲
(7)ハンガリーの曲にサクソフォン?

第四章 名曲のために特別に作られた楽器たち
(1)アイーダトランペットは妥協の産物?
(2)ワーグナーが望んでいたワーグナーテューバは現在の楽器とは別のもの?
(3)シュトラウス作品に登場する「ヘッケルフォン」、実はワーグナーのアイデア?
(4)コントラファゴットはどう作られ、どう使われてきたのか

おわりに

【著者紹介】
東京生まれ。12歳でトロンボーンとチェロを始め、早稲田大学卒業後、東京藝術大学でトロンボーンを学ぶ。トロンボーンを故白石直之、故永濱幸雄、クラシカルトロンボーンをシャルル・トゥートの各氏に師事。東京藝術大学講師。東京ヒストリカルブラス主宰。また、数多くの音楽雑誌で記事や論文を執筆しており、現在、『レコード芸術』誌で吹奏楽&管楽器の月評を、『バンドジャーナル」誌でディスクレビューとコラムを、それぞれ担当しているほか、著書も多数。

内容説明

クラシック音楽の旋律・和音・リズムに多用される数々の「謎の符牒」。その「真実」に大胆に迫る!

目次

第1章 常識を疑うと見えてくる名曲の真相(名曲の標題を疑え!;定説を疑え! ほか)
第2章 名曲に隠された死の概念を知ろう(こんなにある!「縁起の悪い」表現手法;クラシック名曲に聴く「死」)
第3章 名曲に隠された暗号をあぶり出せ!(「グレゴリオ聖歌」をめぐって;秘密結社フリーメイソンの暗号―三という数字と、ノックのリズム ほか)
第4章 名曲のために特別に作られた楽器たち(アイーダトランペットは妥協の産物?;ワーグナーが望んでいたワーグナーテューバは現在の楽器とは別のもの? ほか)

著者等紹介

佐伯茂樹[サエキシゲキ]
早稲田大学卒業後、東京藝術大学でトロンボーンを学ぶ。現在は、ピリオド楽器を中心に演奏活動をしており、古典アルトトロンボーンの他、日本で数少ないオフィクレイド奏者としても定評があり、バッハ・コレギウム・ジャパンやクラシカル・プレイヤーズ東京などに参加。一方、数多くの音楽雑誌で記事や論文を執筆。読売日本交響楽団、東京都交響楽団、NHK交響楽団の機関誌で連載を執筆したり、コンサートの監修も手掛けている。管楽器全般の研究で知られている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。