内容説明
モーツァルト「魔笛」、ベートーヴェン「第9」からラヴェル「ボレロ」、レスピーギ「ローマの祭」など、オーケストラの名曲には、間違った「常識」のまま演奏されている曲がある?当時作曲家が考えていた音のイメージを研究してみると、もしかするとこれまでの常識は「非常識」なのか?楽譜やさまざまな資料をもとに大胆な推論を展開する。
目次
第1章 モーツァルトとベートーヴェン(モーツァルトが書いた「演奏できない?」フルート・パート;2種類あるモーツァルト「ホルン協奏曲」ロンド楽章の謎;「クラリネット協奏曲」は本当にモーツァルトの作なのか? ほか)
第2章 19世紀の管楽器考現学(19世紀の音楽を正しく理解するために知っておきたい楽器たち;D管からC管への進化とフィンガリング;大作曲家が指定した「C管」クラリネット ほか)
第3章 ロマン派~近代の名曲(ブルックナーの交響曲で使われたトロンボーンは何だったのか?;ブラームス「4番」とパッサカーリャ;ブラームス「クラリネット五重奏曲」と「ユダヤ的」ヴィブラート ほか)
著者等紹介
佐伯茂樹[サエキシゲキ]
1960年東京生まれ。12歳で、トロンボーンとチェロを始める。早稲田大学在学中にトロンボーンを白石直之氏に師事。卒業後、東京芸術大学で永浜幸雄氏に学ぶ。アルト、テナー、バスのトロンボーン奏者として活動するかたわら、管楽器雑誌『パイパーズ』で連載を執筆。2001年、スイスの金管楽器雑誌『BRASS BULLETIN』に、英、独、仏の3ヵ国語で論文が掲載され、欧州で話題を呼んだ
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