出版社内容情報
『レコード芸術』誌において2022年4月から16回に渡って掲載され、カルト的な人気を誇った同名記事に大幅に加筆して再構成。当代を代表する音楽学者であり「現代音楽」のスペシャリスト沼野雄司氏が、堅苦しい、難しいと思われがちな作曲家たちの思考や作品を美術、映画、哲学、小説、ロックやポップスなど、他ジャンルの作品との比較の中で軽妙なタッチで深く論じます。既成概念を打ち破る“新しい”音楽批評が展開。
内容説明
あたらしい音楽批評のかたち。『レコード芸術』誌でカルト的人気を誇った連載が大幅補筆を経て待望の単行本化。音楽・美術・哲学・映画・小説…著者渾身の越境型音楽評論集!
目次
音楽の視覚性/視覚の音楽性
イメージからノスタルジーへ
複雑性と吃逆
沈黙ぎらい
不器用と恩寵
マニエリスムからの距離
表象不可能性と音楽
地図・領土・美術館
カノンと1ミリ
あたらしい旧さ/旧いあたらしさ
左眼のエクリチュール
ノン・バイナリーな挑発
音を楽しまない音楽
音楽における「日本的なもの」
歌声を増幅せよ
喪失の音楽
著者等紹介
沼野雄司[ヌマノユウジ]
東京藝術大学大学院博士課程修了。博士(音楽学)。現在、桐朋学園大学教授、神奈川芸術文化財団芸術参与。2008年度、2020年度にハーヴァード大学客員研究員。これまで国内の学会はもとより、アメリカ、中国、オランダ、リトアニア、ジョージア(グルジア)、アイルランド、オーストリアなどの国際学会で20世紀音楽について発表。趣味は自転車(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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