出版社内容情報
入門者からプロまで、 世界中のヴァイオリニストが、実際に基礎練習に使っている教本。どこからでも効果的に学べるページ構成。
プロのコンサート・ヴァイオリニストから学生まで、どんな水準の演奏家でも使える。また、この教材を使って、先生が初歩の生徒を教えることも出来る内容になっている。日々の練習や準備運動まで紹介され、掲載されている練習方法と実習のやり方は、できるだけ短時間でテクニックを身に付け最大の効果を上げるもの。効果的なテクニックや勉強の仕方を1冊にまとめた、現代のヴァイオリニストのための画期的な本。世界中のヴァイオリニストが、実際に基礎練習に使っているのが本書である。
Part A〈右手と左手〉:弓を持つ手/弓を弦に吸い付ける重み/上腕、下腕の動きに/長くゆっくり保つ弓/駒に平行な弓/回転と移弦/Part B〈音をつくる]:弓と弦との接点/5つのサウンドポイント/弓の速さ/弓の圧力/Part C〈主要な運弓〉:デタシェ/コレ/マルトレ/スタッカート/スピッカート/おもなボウイングのパターン/和音/Part D <左手>:親指の対圧を弱める/指の付け根を拡げる/左手の構え/指の圧力/指の動き/立てた指と寝せた指/指を押さえておくこと/指の速い動き/4の指/左右の手の調和/トリル/音のグループ/指の延ばしと縮め/Part E〈シフト(ポジション移動)〉:腕の動き/シフトの先導/1本指の練習/基本的なシフト/ロマンチックなシフト/コンビネーション・シフト/指の置き換え/オクターブと10度/反復進行によるすべてのシフト/重音/Part F〈音程〉:共鳴による振動/手と指の感触/音程の規則/全音と半音の組み合わせ/同一弦上での反復練習/完全4度/Part G〈ヴィブラート〉:柔軟性/手と腕の動き/緊張を緩める練習/速度/ヴィブラートの幅/ヴィブラートの継続/全ての指におけるヴィブラートの均一性/総索引・譜例索引
フィッシャー サイモン[フィッシャー サイモン]
イギリスのヴァイオリニストで教育者。ロンドンでイアン・ガラミアン、NYでドロシー・ディレイに師事。1981年にロンドン・ギルドホール・スクール・オブ・ミュージックに入り、学生の頃からジュニア・コースで教えていた。卒業後、イギリス各地の名門音楽学校に招かれ教師を歴任。自身の演奏活動も行っている。
木村 恭子[キムラ キョウコ]
ヴァイオリニスト。桐朋女子高等学校音楽科在学中に全日本学生音楽コンクール全国1位。卒業後、英国ギルドホール音楽院へ留学。同音楽院にてゴールドメダル及びコンサート、リサイタル、ディプロマを授与される。カール・フレッシュ、ロドルフォ・リピツァー、モントリオールなどの国際コンクール入賞。鷲見三郎、辰巳明子、故イフラ ニーマンの各氏に師事。1996年より弦楽四重奏団「オブリオン・カルテット」の第1ヴァイオリン奏者をつとめ、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲全17曲の演奏を達成。リゾートセミナー in ゆうばり(旧トマム)、かさまヴァイオリンスクールの講師として招聘されている。桐朋学園子供のための音楽教室、昭和音楽大学講師。
勅使河原 真実[テシガワラ マミ]
桐朋学園大学附属子供のための音楽教室にて6歳よりヴァイオリンを始める。桐朋女子高等学校音楽科を経て桐朋学園大学音楽学部卒業。同大学研究科を修了。 鷲見三郎、辰巳明子、ゲルハルト・ボッセ各氏に師事。渡欧後、イフラー・ニーマン、ヘルマン・クレッバース各氏に師事。大学在学中よりソロ、室内楽、オーケストラ、現代音楽の初演、ポップス、ジャズまで幅広い演奏活動を行う。日本学生ヴァイオリン・コンクール審査員長ほか多くのジュニア・コンクールの審査員を務めるほか、講師として内外のマスタークラスに招聘されている。桐朋学園大学附属子供のための音楽教室、洗足学園音楽大学講師。アモローソ音楽院主宰。
内容説明
どのレベルの奏者にも対応。一つの練習で一つの要素をクリア。最短の時間で効率よくテクニック習得。本書の練習の組み合わせで、いつの間にか上達!―目標は、自由な音楽づくり。
目次
A 右腕と右手
B 音をつくる
C 主要なボウイング
D 左手
E シフト(ポジション移動)
F 音程
G ヴィブラート