内容説明
ベックとエリスが愛したストア派の賢者―マルクス・アウレリウス、エピクテトス、セネカ―に導かれ、心の治癒の一大精神史を体感する!
目次
序論 哲学と心理療法
第1部 哲学と認知行動療法(認知行動療法の「哲学的起源」;認知行動療法の起源;哲学的治療小史;ストア哲学と心理学)
第2部 ストア派はどのように治療をしていたか?(理想的賢者を観想する;ストア派の“いま・ここ”へのマインドフルネス;自己分析とソクラテス的論駁;自己暗示・予期瞑想・回顧的瞑想;災厄の予期(プラエメディタティオー・マロルム)と心的リハーサル
理性に癒される―解題に代えて
漢訳者あとがき)
結論 運命は望む者を導く
付録 ストア派セラピーのツールキット―日々の自己改善に向けた養生法
著者等紹介
ロバートソン,ドナルド[ロバートソン,ドナルド] [Robertson,Donald]
認知行動療法家、文筆家、トレーナー。1996年にアバディーン大学からメンタル・フィロソフィー(精神哲学)の修士号を取得後、臨床心理学に転向し、2000年にシェフィールド大学で精神分析学の修士号を得る。1999年にNCHPで催眠心理療法のディプロマを、2011年にロンドン大学キングズカレッジで認知行動療法のポストグラデュエート・ディプロマを修了。「モダン・ストイシズム」創立メンバー。心理療法と哲学の交差領域に焦点を当てた論文を学術雑誌に多数発表しているほか、一般向け著作も精力的に執筆している
東畑開人[トウハタカイト]
1983年生まれ。専門は、臨床心理学・精神分析・医療人類学。京都大学教育学部卒業、京都大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。精神科クリニックでの勤務、十文字学園女子大学で准教授として教鞭をとった後、白金高輪カウンセリングルーム主催。博士(教育学)・臨床心理士・公認心理師。著書に『居るのはつらいよ―ケアとセラピーについての覚書』(医学書院 2019)(第19回(2019年)大佛次郎論壇賞受賞、紀伊國屋じんぶん大賞2020受賞)ほか
藤井翔太[フジイショウタ]
1987年生まれ。関心領域は応用哲学・教育哲学。北海道大学文学部哲学・文化学コース卒業、東京大学大学院教育学研究科修士課程修了(教育哲学を専攻)。現在はテンプル大学ジャパンキャンパスにてアカデミック・アドバイザー/講師としてアジア哲学・アメリカ哲学等の科目を教えている。在職中にテンプル大学大学院教育学研究科修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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