回想のフォーレ―ピアノ曲をめぐって

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  • サイズ B6判/ページ数 188p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784276131729
  • NDC分類 762.35
  • Cコード C1073

内容説明

思い出から作品分析までフォーレへの深い敬愛がにじみ出たマルグリット・ロンの文章は、フォーレの音楽の魅力を生き生きと伝える。

目次

第1章 出会い
第2章 友情の証
第3章 フォーレとその人生
第4章 『バラード』をめぐる思い出
第5章 ある任命の物語―パリ音楽院教授になるまで
第6章 フォーレの作品による最初のリサイタル―1909年
第7章 フォーレの友人たち―アルベニスその他
第8章 魔法の輪―作品の統一性
第9章 フォーレのインスピレーションの源泉
第10章 ピアノを取り巻いて―室内楽曲
第11章 楽園にて

著者等紹介

ロン,マルグリット[ロン,マルグリット][Long,Marguerite]
1874‐1966。フランスの名ピアニスト。フランス南部のニームに生まれ、ニーム音楽院に学んだ後、パリ音楽院でアントナン・マルンモンテルに師事、1906年からパリ音楽院で教え、1920年からはルイ・ディエメルの後任としてピアノ科教授をつとめた。フォーレ、ラヴェル、ドビュッシーらと親交があり、同時代のフランス作品を国内外に広めることに尽力した。フォーレの『バラード』やラヴェルの『ピアノ協奏曲ト長調』をはじめ、ロンが初演した作品は数多い。1943年にはヴァイオリニストのジャック・ティボーとともに、ロン=ティボー国際コンクールを創設し、優秀な演奏家を世に送りだした。弟子に、サンソン・フランソワ、ジャン・ドワイヤン、ジャック・フェヴリエなどがいる

遠山菜穂美[トオヤマナオミ]
東京都生まれ。東京芸術大学卒業、同大学院修了。同大学助手を経て、現在、平成音楽大学専任講師、東邦音楽大学講師。その間に、NHK‐FM音楽番組のレギュラー解説者などをつとめる。専門分野は19~20世紀のフランス音楽
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

松本直哉

29
伯爵邸での夕べ、音楽好きの仲間(そこには著者の未来の夫も)が集まった中に新進のピアニストの著者が登場してピアノを弾く。まるでプルーストの小説の情景のような書き出しは、フォーレの音楽がいかなる場で生まれたかを自ずから明らかにする。電気的再生装置もなく海を越えた楽旅もない時代の、気心の知れた仲間の集うサロンの親密な空間で、不特定多数ではなく特定の大切な人々に宛てられた手紙のようなもの、それがフォーレの音楽。親子ほど年の離れた老境の作曲家と著者の幸福な出会いの回想とピアノ曲の詳細な分析は作曲家への愛に満ちている2022/08/09

Kei Hanzawa

0
good

みかん

0
最初はフォーレを間近で見てきた人間のエッセイかなと思ったが、後半になって「うわこれ間違いなくフォーレ弾き必読の書だ!」と感動してしまった ロン(あのロンティボーのロンです)が「地中海のうた」と喩えたフォーレの舟歌は重点的に聞き直したい、特にヴェネツィアの記憶が香ると言及している9番のことは。2022/02/03

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