出版社内容情報
『ピアノ教師バッハ』を改題し、新たな章を書き加えた改訂増補版。《インヴェンションとシンフォニア》について複数の観点からバッハの指導法と作曲法を考察しています。
はじめに ― 名教師バッハとの出会い
第1章 バッハの教育作品
1 バッハの家族と教育作品の誕生
2 ≪ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハのためのクラヴィーア小曲集≫とバッハ家の悲劇
3 ≪ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハのためのクラヴィーア小曲集≫におけるバッハの指導法
第2章 ≪インヴェンションとシンフォニア≫の完成とバッハの教授法
1 自筆清書譜の序文
2 ≪インヴェンションとシンフォニア≫の自筆譜と写本
3 ≪インヴェンションとシンフォニア≫におけるバッハの教授法
第3章 ≪インヴェンションとシンフォニア≫における装飾法
1 装飾音における混乱の要因
2 装飾音表とフランス様式について
3 装飾音指導の際の基本的様式 - 奏法と用法
4 装飾音に関するバッハの指導法 - インヴェンション
5 装飾音に関するバッハの指導法 - シンフォニア
6 教育意図
第4章 ≪インヴェンションとシンフォニア≫の解釈の変遷
1 ≪インヴェンション≫解釈の時代的区分
2 ≪インヴェンション≫各解釈考察のための基準
3 当時の楽器について
4 ≪インヴェンション≫個々の曲における解釈への考察
付録 バッハの調性格感と調配列
バッハ一族と関係者
参考文献
他 コラム8篇
【著者紹介】
東京音楽大学教授。桐朋学園大学音楽部ピアノ科卒業後、演奏活動と更新の指導に携わる傍ら、J.S.バッハ「インヴェンションとシンフォニア」を中心とした研究に取り組む。
内容説明
大家族の大黒柱であるバッハ。溺愛した長男フリーデマンの放浪が、“インヴェンションとシンフォニア”出版の動機になった?バッハの楽譜出版の経緯や、研究者・演奏家のテンポや解釈の比較などあらゆる面から名曲“インヴェンションとシンフォニア”に迫る。好評の「ピアノ教師バッハ教育目的からみた“インヴェンションとシンフォニア”の演奏法」に新章を加えた増補改訂版。
目次
第1章 バッハの教育作品(バッハの家族と教育作品の誕生;“ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハのためのクラヴィーア小曲集”とバッハ家の悲劇 ほか)
第2章 “インヴェンションとシンフォニア”の完成とバッハの教授法(自筆清書譜の序文;“インヴェンションとシンフォニア”の自筆譜と写本 ほか)
第3章 “インヴェンションとシンフォニア”における装飾法(装飾音における混乱の要因;装飾音表とフランス様式について ほか)
第4章 “インヴェンションとシンフォニア”解釈の多様性(“インヴェンション”解釈の時代的区分;“インヴェンション”各解釈比較のための基準 ほか)
付録 バッハの調性格感と調配列
著者等紹介
村上隆[ムラカミタカシ]
1949年、北海道生まれ。桐朋学園大学卒業。故井口愛子、故森安芳樹、林靖子にピアノを、高橋冽子に和声学を師事。現在、東京音楽大学教授。日本ピアノ教育連盟評議員、全日本ピアノ指導者協会正会員。演奏活動と後進の指導に携わるかたわら、バッハ“インヴェンションとシンフォニア”を中心とした研究をし、論文・演奏会・講演・ヴィデオ制作等にとりくむ。また、日本ピアノ教育連盟、全日本ピアノ指導者協会、日本クラシック音楽コンクール、川口市青少年ピアノフェスティバル、グレンツェンピアノコンクールほかで審査員をつとめるほか、全国各地で“インヴェンション”にかんする講演、公開レッスンなどをおこなっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。