出版社内容情報
吹奏楽へと編曲をする際の楽器の音域・音色・組み合わせ方、そのほか楽器の特長や扱い方といった吹奏楽に関係する楽器のオーケストレーションの入門書。第1部では吹奏楽で用いる各楽器の特色をひとつずつ解説。第2部では、実践としてまずは基本的な考え方を解説。次に各セクションのアンサンブルへの編曲、そして管弦楽から吹奏楽へと大規模な編成の編曲、と順を追って実際の楽器の使い方を解説。第3部では、補足的に関連する分野(調の選択、移調楽器など)の解説をしている。
著者の「名曲で学ぶ」シリーズを踏襲し、内容の全編にわたって各楽器にあてられたクラシックの名曲譜例を多く掲載。また、その譜例に対応した音源を特設サイトにて視聴可能。楽譜を読みながら音を聴くことで、実際の編曲へのイメージが湧きやすいつくりになっている。また、第2部では著者が実際に編曲した例を多数掲載しており、ポイントごとに分かりやすくまとまっている。
目次
第1部 吹奏楽の楽器(木管楽器の要点と作品例;金管楽器の要点と作品例;打楽器の要点と作品例;そのほかの楽器)
第2部 吹奏楽のための編曲(楽器編成;編曲と実例)
第3部 移調とその書法(編曲における調の選択;移調楽器と移調譜について;移調の要点と実例)
著者等紹介
柳田孝義[ヤナギダタカヨシ]
作曲家、立教大学名誉教授。札幌市生まれ。これまでにオーケストラ曲、室内楽曲、合唱曲、吹奏楽曲、独奏曲などJASRACに登録された作品数は170曲以上。長年にわたる作曲活動と共に音楽理論の研究を続けている。武蔵野音楽大学、同大学院でクラウス・プリングスハイム教授に作曲を師事。大学院修了後、ミュンヘン音楽大学に入学、ハラルド・ゲンツマー教授に作曲を学ぶ。第38回日本音楽コンクール作曲部門第1位作曲賞受賞。第52回、第54回文化庁芸術祭ではオーケストラプロジェクトの成果により優秀賞受賞。2006年第1回F.Ticheli国際作曲コンテスト(ニューヨーク)第3位入賞、作品はノース・テキサス大学ウインドオーケストラによって録音、Mark Mastersからリリースされている。スウェーデンのルンド大学マウメ音楽学部、ノルウェーのベルゲン大学グリーグアカデミーで自作によるレクチュアを行うなど欧米を中心に活動を広げている。これまでに日本電子キーボ-ド音楽学会代表幹事を歴任。現在、日本音楽著作権協会、日本現代音楽協会、日本作曲家協議会のいずれも正会員である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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