内容説明
ロシアの大地に生まれたロマンと憂愁。没後100年記念出版。
目次
チャイコフスキーの生涯と芸術
チャイコフスキーの交響曲
チャイコフスキーのバレエ音楽
チャイコフスキーの管弦楽曲
チャイコフスキーの歌劇
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のっち♬
106
チャイコフスキーにとって音楽形式の把握・操作は生涯に渡るコンプレックスで、特に交響曲第4番と第5番の間の試行錯誤は激しい。組曲第2番第1曲はソナタ形式ではないか。終曲の山場を副主題で作るのは常套句。結婚の破綻で西欧滞在が増えたことは晩年の成熟に大いに貢献したようで、奔流するロシア的センチメンタリズムは最後まで伝統形式に収まり切らなかったようだ。第6番は軛から完全に解放してみせた点でも重要な意義を持つ。バレエ音楽のドラマトゥルギー化、民謡の幅広さも特筆点。オルロヴァ説を割と信頼する点に発刊の時代性を感じる。2022/05/31
B.J.
5
ソビエトの時代に、レニングラード行きたかった🎶2023/06/28