内容説明
女の「性」の尊厳を踏みにじる軍事化と排他的ナショナリズムに抵抗する。近代日本から現在につづく性暴力の現実について、沖縄と軍事的支配に焦点をあてて検証し、戦争責任と戦後責任を問い直す。
目次
1(軍事的に支配された沖縄女性の「性」―明治から敗戦までの女性史をとおして;軍隊・その構造的暴力と女性―沖縄における戦後性暴力と売春防止法の欺瞞;基地の街の子どもたちとジェンダー;性暴力と向き合う女たち―沖縄から考える)
2(「慰安婦」被害の最初の証言者・裴奉奇さん そして、渡嘉敷島で起こったこと;軍隊と性暴力―国際規範としての武力紛争下の性暴力と市民社会;ヘイトスピーチと性暴力被害―軍事主義と新自由主義を越えて;東海林路得子の遺したもの―日本人キリスト者の社会倫理の土台を探る;宗教的ナショナリズムと性暴力―日本・インド・沖縄から考える)