出版社内容情報
本書は『哲学論文集』で展開されたスミスの認識論がアリストテレスの『分析論後書』の認識論と論理的に照応しながらも、アリストテレスの学説とは異なる、すぐれて主体的・実践的な自然の全体像の経験認識の論理である次第を、アリストテレスとヒュームやカントとの対比において明らかにすることを意図した一つの試論。
田中正司[タナカショウジ]
1924年生まれ。横浜市立大学名誉教授。一橋大学・神奈川大学元教授。
目次
問題提起 スミス研究の低迷の原因をめぐって
第1章 スミスの「哲学的探求指導原理」論の主題
第2章 アリストテレスの中項論
第3章 カントの『純粋理性批判』の主題
第4章 スミス経験論の自然主義的構造
補遺1 『国富論』における労働価値論の根幹性をめぐって
補遺2 二点の法学講義ノートのimplication
著者等紹介
田中正司[タナカショウジ]
1924年東京に生まれる。1949年東京商業科大学(現、一橋大学)卒業。現在、横浜市立大学名誉教授、経済学博士。一橋大学・神奈川大学元教授。専攻、社会思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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