内容説明
龍馬の書簡類144通をすべて現代語訳。2014年2月に発見された「越行の記」も写真つきで掲載。幕末を駆け抜けた龍馬の息づかいが今よみがえる―。
目次
第1章 龍馬の青春(嘉永六年‐文久元年)
第2章 土佐脱藩と海軍(文久三年‐元治元年)
第3章 薩長同盟への道(慶応元年‐慶応二年三月)
第4章 長幕海戦と亀山社中(慶応二年六月‐十二月)
第5章 海援隊(慶応二年十二月‐慶応三年四月)
第6章 イロハ丸沈没(慶応三年四月‐七月)
第7章 イカルス号事件(慶応三年八月‐九月)
第8章 大政奉還(慶応三年十月‐十一月)
第9章 年月等不詳の手紙
第10章 新しく発見された手紙
補章 龍馬に関わった人々の手紙
著者等紹介
宮川禎一[ミヤカワテイイチ]
1959年、大分県宇佐市安心院町生まれ。大分県立中津南高等学校卒。1986年、京都大学大学院文学研究科修士修了(考古学専攻)。財団法人辰馬考古資料館学芸員を経て、1995年から京都国立博物館考古室員。2006年より同館学芸部考古室長。2012年より同館学芸部企画室長。専攻は東アジアの考古学。特に統一新羅時代の陶質土器の研究、東南アジアの銅鼓の研究、あわせて坂本龍馬の研究など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ロビン
14
京都国立博物館の学芸員さんが、坂本龍馬の書簡144通を全て現代語訳し、懇切な解説を付した本。「司馬遼太郎の『竜馬がゆく』や大河ドラマ『龍馬伝』で読んだり見たりしたあの場面はこの記述がもとになっているのか~」などと考えながら楽しく読んだ。姪の春猪や乙女姉さんへの手紙が多く、また結構突っ込んだことも書いているので、姉弟本当に仲が良かったようだ。命懸けで天下国家のために奔走しながら、政府の一員となって権力を持ち栄華を誇ろうとはせず、海運で商売をしたり竹島や北海道を開拓したいと希望した龍馬の爽やかさを感じた。2023/03/17
名言紹介屋ぼんぷ
13
『談笑しながら双方から友好を求め合うようでないと、 とても大成はできないと考えます。』2023/10/22
ブラック ミッフィー の チョコちゃん
3
坂本龍馬が大好きな人「竜馬がゆく」が大好きな人に絶対読んでほしい本! この本は龍馬から送られた手紙を現代語訳で紹介している完璧版。 なんで龍馬の人柄や性格がリアルに想像出来るのかが不思議でしかたなかったんだけど、これ読んで納得した。 感心したり、笑えたり、まさに、「竜馬がゆく」を手紙で読んだ感覚だった。 2021/08/14
Hiroshi
1
龍馬の手紙は平成26年に新発見されたものを含め144通ある。これら全てと龍馬に関わった人の手紙6通を現代語訳にした本。手紙毎に書かれた背景や意義が解説されている。原文・読み下し文はない。龍馬の手紙は、①書かれた内容について、時代・年月日・人間関係等の背後を知らないと分からないこと、②書かれた日について正確に年月日を記していなものが多く、書かれた内容等から推測するしかないことから、現代語訳するのに苦労したようだ。「龍馬の手紙」宮地佐一郎著をもとに多少入れ替えて書かれた順に並べてある。研究の成果であるようだ。2017/12/17