内容説明
我々の「文明」を守ろうとするブッシュの論理と、「異教的なもの」を排除しようとするビン・ラディンの論理の二項対立的対決によって、アフガン戦争が始まった。「ハンチントンの罠」にはまりつつある孤独な超大国アメリカと、ポスト・タリバンのアフガニスタンはどこに向かっているのか。九一年の湾岸戦争を『第一次文明戦争』と解釈し、「文明の対話」へのイニシアティヴに大きな影響を与えたモロッコの国際政治学者マフディ・エルマンジュラは、アフガン戦争を「文明戦争」の第二段階として読み解くことを試みる。
目次
マフディ・エルマンジュラの視角から見た「第二次文明戦争」
文明論的視点から見たアメリカと日本
第二次文明戦争の行方
「グローバル化」を「再グローバル化」する必要性
二一世紀への課題としての情報民主主義
第二次文明戦争に際して
著者等紹介
仲正昌樹[ナカマサマサキ]
1963年広島県生まれ。1989年東京大学教育学部教育学科卒業。1996年東京大学総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程修了(学術博士)。現、金沢大学法学部助教授。専攻は社会思想・比較文学
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