内容説明
ヘーゲルの経済学の構想を彼の『法の哲学』において(またその他の諸著作において)、あらたに解釈する試みである。ヘーゲルが経済理論に通じていること、そしてそれを自分の構想の定式化に組み入れていることが示される。こうして、一面では理論的な諸関連が今までよりもはるかに詳細に浮き彫りにされ、他面ではヘーゲル独自の構想があらたに解明されもするのである。
目次
ヘーゲルにおける経済学の位置
スミスとヘーゲル―市場と国家
経済と道徳
労働と需要
偶然性と確実性
資産対資本
もう一つの経済体制としてのコルポラツィオーン
徳と公平
租税と国家
政治的資産〔ほか〕