内容説明
日本、ブラジル、アメリカ合衆国それぞれを頂角とする三角形、たいへん異質な文化と歴史的背景をもつ社会とそこに生きる人々のなかで長年体験を積み、そこで人類学的学習とフィールドワークを積み重ねて人間の営みを凝視する、三社会の比較文化論ということになるが、本書ではそれを理屈でではなく、日常の生活を物語として記述した(「まえがき」より)。
目次
第1章 メキシコ「神々の街」にて―一九六七年九月
第2章 テキサスの大学で―一九六七~一九六八年
第3章 船に乗るまで―一九五二~一九六一年
第4章 サンパウロの高原で―一九六一~一九六四年
第5章 黒人カルト集団探訪―一九六二~一九六三年
第6章 日系ブラジル人とともに―一九六五~一九六七年
第7章 ニューヨークの大学で―一九六八~一九七一年
第8章 ブラジル地方中都市の現地調査―一九七一~一九七三年
第9章 再びニューヨークの大学で―一九七三~一九七四年
終章 軍政下のブラジルで教師となる―一九七四~一九七七年