内容説明
アルチュセールのイデオロギー装置論、フーコーの言説分析、デリダの音声中心主義批判、などの現代思想の成果を踏まえて初期フランクフルト学派=批判理論、特にアドルノの物象化論を読み直すことで、合理的主体の形成過程に間主観的・物質的・歴史的な要因の関与をテーマ化する議論を展開する。
目次
序論 知識人とその実践―批判理論の分析のための理論的諸観点
フランクフルト社会研究所とディシプリンとしての社会学の編成(西ドイツ社会学の戦後の状況;批判理論―マルクス主義、社会学―ハインツ・マウスの例;社会学の代表をめぐる競争;社会学と哲学のディシプリンとしての統合;ドイツの民主化に向けた批判的社会学;試験とリクルート;フランクフルト学派の教育実践;専門公共圏の創成に向けての政治)
著者等紹介
仲正昌樹[ナカマサマサキ]
金沢大学法学類教授。政治思想史
太寿堂真[タイジュドウマコト]
大阪国際大学非常勤講師。社会思想
高安啓介[タカヤスケイスケ]
愛媛大学法文学部准教授。美学・社会思想
福野明子[フクノアキコ]
大阪大学大学院単位取得退学。社会思想
竹峰義和[タケミネヨシカズ]
武蔵大学・明治大学ほか非常勤講師。表象文化論
松井賢太郎[マツイケンタロウ]
東京理科大学非常勤講師。哲学
安井正寛[ヤスイマサヒロ]
東京大学総合文化研究科超域文化科学専攻博士課程。ドイツ近・現代哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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