援助者の思想―境界の地に生き、権威に対抗する

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  • サイズ A5判/ページ数 361,/高さ 23cm
  • 商品コード 9784275005939
  • NDC分類 146.8
  • Cコード C3012

内容説明

多重の周縁性というアイデンティティと長年の援助者としての経験をあわせ持った著者が、“配慮ある「自己開示」”によって援助者たちの「肖像」を描きだす。性虐待被害をはじめとする援助の現場から生まれたフェミニストたちの対話は、“エンパワメント”の功罪と“声をあげる”ことの意味を冷静に見つめることで深化していき、やがて、倫理的思想実践である「社会変革」へと向かっていく。

目次

第1部 理論(打ち明けたことについての私の中でのひっかかり―真実を語る代償;「社会正義」を実践するための信念;重要な批判的専門用語について ほか)
第2部 対話(例話を使ったインタビュー;例話;声を出すことと声を出さないこと ほか)
第3部 肖像(教育的告白:知識生産のためのエンパワメントを語る;証言;実践者たちの肖像)

著者等紹介

ジンガロ,リンダ[ジンガロ,リンダ][Zingaro,Linde]
カナダのバンクーバー市で、援助者として、教育者として、カウンセラーとして長年活動している。1970年代には「街」で生きる若者をサポートする施設と非営利団体を運営。健康と福祉に関するワークショップやトレーニングを提供しつつ、1987年からはカウンセリングと相談業務も行う。日本へは1993年からたびたび訪れ、北海道から沖縄までさまざまな場所で、女性グループや活動者や団体と共に、弱い立場に置かれた人たちの健康と安全を高める努力と活動をしてきた。著書『援助者の思想―境界の地に生き、権威に対抗する』の原著である博士論文を2007年にブリティッシュ・コロンビア大学に提出、教育学の博士号を取得した

鈴木文[スズキフミ]
遺言ワークショップなどで活動。30代のサバイバーでトランスジェンダー。インドでの「女と健康国際会議」や隔年の国際エイズ会議などに参加。2008年、G8サミットに女性の課題が反映されないことに対して「G8女性の人権フォーラム」を企画。弁護士や公認会計士としても働く

麻鳥澄江[アサトリスミエ]
1970年代に東京銀座で女性のための場作りをはじめ、「魔女コンサート」の企画制作に参加。1980年代からジョジョ企画を設立、女性の歴史や活動を伝える。女性の立場を無視した国による人口政策や堕胎罪に反対し「女と健康」運動に参加。現在は「女の空間NPO」「東京・れ組スタジオ」などでも活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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