異議申し立てとしての文学―モーリス・ブランショにおける孤独、友愛、共同性

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  • サイズ A5判/ページ数 366,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784275005397
  • NDC分類 950.28
  • Cコード C3010

内容説明

モーリス・ブランショ―この類まれな作家はいかにして、文学の経験がもたらす非人称的な零度を孤独、友愛、共同性という重層的な仕方で変奏し、文学、思想、政治の諸領域を徹底的に生き抜いたのか。誰のものでもない公共の地平を開く、いかなる権威にも服さない異議申し立ての力。

目次

第1部 孤独
第2部 友愛(ジョルジュ・バタイユにおける遺棄された者の共犯的友愛;異議申し立ての原理―共同体の不可能性という試練;未知なる者への相互性なき友愛―ブランショによるバタイユ追悼文;政治と倫理の分節化の方へ―エマニュエル・レヴィナスの哲学との対話;強制収容所の経験から残余する友愛と抵抗―ロベール・アンテルムの収容所文学)
第3部 共同性(文学と革命の等根源的な力―三〇‐四〇年代のブランショにおける「革命」の問い;生き延びを証言するブランショの自伝的物語『私の死の瞬間』;抵抗の形象―ニヒリズムをめぐるアルベール・カミュとの対話;拒絶と権利―アルジェリア戦争に抵抗する宣言の非人称的な力;「明日、“五月”があった、破壊と構築のための無限の力が」)

著者等紹介

西山雄二[ニシヤマユウジ]
1971年、愛媛県松山市生まれ。1995年、神戸市外国語大学国際関係学科卒業。2002年、パリ第10大学(ナンテール)でDEA(哲学)取得。2006年、一橋大学言語社会研究科博士課程修了、学術博士号取得。2006‐2007年、東京大学21世紀COE「共生のための国際哲学交流センター(UTCP)」特任研究員。現在、東京大学特任講師およびグローバルCOE「共生のための国際哲学教育研究センター(UTCP)」プログラム・マネージャー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ラウリスタ~

2
なんか読みにくいと思ったら博士論文に加筆修正を施したものらしい。こういう本って高いんですね、6200円って。個人では買わないだろうな。大学でブランショを学んでいたので興味を持ち読んでみました。ブランショについて、他の作家との連環を含めて体系的に語った印象。サルトルやバタイユといった同時代人とのかかわりも深いのでさらなら勉強へのモチベーションとなった。ブランショという切り口から20世紀フランスの潮流を見ることができる。2011/09/27

t78h1

2
「読者の使命とは、作品から書き手を追放しつつ「作品が作品となるようにする」ことである」-作品というもの、またその読者との距離を考えたブランショの思想をまとめてある。ブランショ入門として読めるだろう。2010/10/31

Arol Color

0
博論のようだ2021/07/29

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