内容説明
本書は、思想史・美学・政治学・社会学の複合的な視点から、グローバル化しつつある市民的公共性の行方を考察する。
目次
第1章 グローバル化する世界における「自由と安全」
第2章 グローバリゼーションにおける「対テロ戦争」と「戦争の民営化」―privatizeとcivilianizeによって構築される「世界」
第3章 NYCにおける移民コミュニティー―現代的実態の分析
第4章 人権施策と“性的少数者”へのまなざし―日本におけるその非対称性を中心に
第5章 科学技術社会学による応用市民社会論―科学技術NGOのフィールドワークを交えて
第6章 球体と地球―グローバル時代におけるハンナ・アーレント論序説
第7章 テクノロジーとムネモシュネ―機械的な記憶について
第8章 多元性と敵対性のあいだ
第9章 自由主義と公共性:公共彫刻広場モデルの提案
第10章 カント『宗教論』における倫理的公共体の問題―人間の道徳的改善に対するその実践的意義の観点から
第11章 人間の潜在能力を開発する―自由、普遍性、礼節=文明性
著者等紹介
仲正昌樹[ナカマサマサキ]
金沢大学法学部教授。社会哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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