内容説明
量子コンピュータの登場により、現在広く普及している公開鍵暗号、ディジタル署名は危殆化してしまう。2030年に移行が計画されている「耐量子計算機暗号」について、暗号の基礎から標準化動向まで解説!
目次
1章 社会で利用される暗号技術
2章 暗号の危殆化リスク
3章 量子コンピュータについて
4章 量子コンピュータによる暗号解読
5章 ブロックチェーンなど暗号応用技術に対する量子コンピュータの影響
6章 暗号のディレンマー設計者と攻撃者の攻防
7章 耐量子計算機暗号とは
8章 耐量子計算機暗号の標準化活動
9章 今後の課題
著者等紹介
高木剛[タカギツヨシ]
1993年名古屋大学理学部数学科卒業。1995年名古屋大学大学院理学研究科数学専攻修士課程修了。日本電信電話株式会社NTT研究所。1997年ドイツ・ダルムシュタット工科大学情報科学部客員研究員。1998年日本電信電話株式会社NTTドイツ研究所。2001年Dr.rer.nat.(ダルムシュタット工科大学情報科学部)。ドイツ・ダルムシュタット工科大学情報科学部助手。2002年ドイツ・ダルムシュタット工科大学情報科学部助教授。2005年公立はこだて未来大学システム情報科学部准教授。2008年公立はこだて未来大学システム情報科学部教授。2010年九州大学大学院数理学研究院教授。2011年九州大学マス・フォア・インダストリ研究所教授。現在、東京大学大学院情報理工学系研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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