内容説明
マンガの部分で登場人物の大学生に対する講義形式で、有機化学を理解するうえでの基本的な考え方を丁寧に説明。どのようにして、炭素原子から有機分子が作られてくるのか、有機分子に水に溶けやすいとか油に溶けやすいなどの性質が生まれるのはなぜなのか、基本的な考えの説明に重点を置いている。コラムでは、著者の専門である香料化学の観点から、有機化学的ものの捉え方について説明した。
目次
プロローグ 異星からの伝道師
第1章 化学の基礎(化学って何?;有機化合物の分子の骨格は炭素原子である;原子の構造と化学結合(原子の構造))
第2章 有機化学の基礎(有機化合物の性質の源―官能基;有機化合物の名前のつけ方)
第3章 有機化合物の構造(異性体って何?;分子の二次元構造と性質―立体配置;分子の三次元構造、分子と鏡の世界(鏡像異性体))
第4章 有機化合物の性質(水に溶けるものと油に溶けるもの―親水性・親油性;沸点の違いを生む原因―分子間相互作用・分極した結合;酸と塩基;正六角形の構造を持つベンゼンという芳香族化合物)
第5章 有機化合物の反応(有機化合物はさまざまな反応で別の分子に変わる;炭化水素の反応;アルコールの反応)
著者等紹介
長谷川登志夫[ハセガワトシオ]
1957年東京都生まれ。埼玉大学理学部化学科卒業。東京大学大学院理学系研究科有機化学専攻修了。理学博士。現在、埼玉大学大学院理工学研究科准教授。専門は香料有機化学。種々の植物由来の香気素材について、有機化学的な観点から香気の特徴についての研究を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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