出版社内容情報
【セールスポイント】
開発と環境の調和した海外技術協力の方法論を提案
【発刊の目的と内容】
バブル経済の破綻、日本バイパス論の登場は、国内外の経済環境をかつてないほど厳しくしており、国内市場の開放、透明性の確保、産業競争力の再検討などの課題が山積している。このような世界情勢にあって、開発と環境の調和した持続的発展、成長の限界ではなく、限界の克服を可能にする新しい技術体系が求められている。本書は、国際ビジネスにおける開発技術の将来ビジョンを提案するものである。
【購読対象者】
企業、自治体等の行政マンはもとより、海外貿易関係に従事する方を中心に、経営学部・経済学部等で国際関係を学ぶ学生まで幅広い方々を読者とする。
【詳細目次】
1章 開発技術学総論♂1 いまなぜ開発技術学か♂2 開発技術学の意義♂3 開発技術学における開発理念♂開発援助の実施理念の考え方♂開発援助の三原則♂4 開発技術学の応用例♂ソフトインフラとしてのバックアップ技術系♂アジアにおけるエネルギー問題と環境技術♂2章 環境問題と貿易・援助－国際経済の枠組みと持続可能性♂1 開発技術学にとっての環境問題♂2 貿易と環境♂貿易行為における環境問題の現出♂貿易と環境をめぐる基本理念♂環境政策の域外適用♂偽装された保護主義の防止♂環境負荷の国際的外部化♂貿易と環境を巡る現在の動き♂3章 わが国の政府開発援助の歴史と形態♂1 政府開発援助の歴史と援助理念の変遷♂我が国の援助の開始とその発展♂トップドナーとなった日本とODA大綱♂我が国政府開発援助を取り巻く最近の環境♂2 政府開発援助の体系と実施機関♂我が国の政府開発援助の体系♂我が国の主な援助機関♂我が国の政府開発援助の特徴♂3 政府開発援助の主な形態♂無償資金協力♂技術協力♂有償資金協力♂4章 国際開発金融機関♂1 世界銀行グループ♂歴史♂世界銀行♂国際金融公社♂多国間投資保証機関♂2 世界銀行の主要政策♂貧困の緩和♂環境問題♂女性の役割♂民間部門の開発♂3 世界銀行と他機関との連携♂協調融資♂国連機関等との協力♂NGOとの協力♂4 世界銀行のプロジェクト♂プロジェクト・サイクル♂プロジェクト例－モーリシャス♂5 地域開発銀行♂アジア開発銀行♂米州開発銀行♂アフリカ開発銀行♂欧州復興開発銀行♂5章 援助と貿易の歪曲性♂1 はじめに♂2 OECD輸出信用アレンジメントの歴史♂OECD♂OECD輸出信用アレンジメントの沿革♂3 OECD輸出信用アレンジメントの現状♂現行アレンジメントの概要♂コンサルテーション♂4 用語解説♂6章 貿易保険制度♂1 貿易保険の考え方♂貿易保険とは何か♂危険（リスク）の種類♂貿易保険の役割♂貿易保険の事業運営♂2 貿易保険の概要と沿革♂貿易保険の概要♂貿易保険制度の沿革♂個別保険と包括保険♂基本的概念および用語♂3 貿易保険の種類♂貿易一般保険♂為替変動保険♂輸出手形保険♂輸出保証保険♂前払輸入保険♂海外投資保険♂海外事業資金貸付保険♂4 貿易保険の手続き♂貿易保険の手続き♂与信管理♂貿易保険業務の窓口♂5 リスケジュールと貿易保険♂7章 地域統合♂1 地域統合の動向と影響♂世界の主要な地域統合♂多様な地域統合レベル♂地域統合のもたらす経済効果♂地域統合とGATT♂2 EU（欧州連合）♂EUの経緯と内容♂EU拡大の動機♂EUの経済への影響）♂3 NAFTA（北米自由貿易協定）♂NAFTAの経緯と内容♂FAFTA拡大の動向♂NAFTAの経済への影響）♂4 アジア太平洋経済協力（APEC）♂APECの経緯と内容♂アジア太平洋構想♂APECの設立♂APECの経済♂APECの活動状況♂参考文献♂索引
内容説明
本書は、「開発技術学」の基礎的な資料を知識集としてとりまとめ、わが国産業界の国際展開の新たな方法論を指し示した書である。
目次
１章 開発技術学総論
２章 環境問題と貿易・援助―国際経済の枠組みと持続可能性
３章 わが国の政府開発援助の歴史と形態
４章 国際開発金融機関
５章 援助と貿易の歪曲性
６章 貿易保険制度
７章 地域統合
