内容説明
茂吉研究に一期を画した著者のライフワーク成る。その文芸の光芒を生と表現の視点からとらえた待望の大著。
目次
序説 斎藤茂吉と短歌―その歌人的生について
1 斎藤茂吉の短歌観―歌人的自己形成の考察(『赤光』の文芸史的位置;短歌観の形成;写生説の成立と「悲しきWonne」)
2 茂吉歌風の展開―その生と表現(『赤光』の生成;『あらたま』歌風の樹立;『つゆじも』の意義;滞欧随筆の世界;昭和初期歌風の展開;『暁紅』『寒雲』時代;再説・『暁紅』『寒雲』時代;『小園』の前後;『白き山』から『つきかげ』へ)
3 茂吉と同時代作家―対比的考察(茂吉と鴎外;茂吉と鴎外・龍之介;茂吉における啄木;茂吉と志賀直哉;茂吉と三井甲之;茂吉と土屋文明)