感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
9
「大島の水門神社の水門祭り(二月十四妃)には、青年層による櫂伝馬二隻の競漕と、宮司および神宝をのせた頭金船の渡御がある。お旅所での祭儀・直絵を終わって還幸するのだが、船が大島に接近するころ、大水門浦の鶴に立って、頭船を扇で招く女性がいる。これを「招き婆」といい、神社定紋のついた黒羽二重の袷に羽織・袴をつけ、大小刀を腰に佩き、陣笠をかぶり、手には軍配をもっている。別名を「にじこ」と称し似士子と宛てるのは、武士に似た服装からの印象らしい。似士子はこの祭儀にもっとも重要な役とされ、六十一歳の未亡人に限られる」2020/03/21