出版社内容情報
フェリシア・ヤップ[フェリシアヤップ]
著・文・その他
山北めぐみ[ヤマキタメグミ]
翻訳
内容説明
ケンブリッジの川のほとりで、ブロンド美女の遺体が発見された。被害者の日記によれば、女は有名作家エヴァンズの愛人だという。だが容疑者エヴァンズはファンの誇大妄想だと関係を否定する。一方、容疑者の妻クレアは事件が発生した2日前の記憶がなかった。毎朝おととい以前の記憶を失うのだ。そして事件を追う警部も大きな秘密を抱えていた―。誰の記憶も信用できない、新たな衝撃作!
著者等紹介
ヤップ,フェリシア[ヤップ,フェリシア] [Yap,Felicia]
クアラルンプール育ち。インペリアル・カレッジ・ロンドンで生化学を学んだのち、ケンブリッジ大学で歴史の博士号を取得。『エコノミスト』誌などに執筆する傍ら、細胞生物学者、戦争史学者、ケンブリッジ大学講師、テクノロジージャーナリスト、演劇評論家などを経験した。ロンドンに拠点を移し、フェイバー・アカデミーの小説執筆プログラムを卒業。『ついには誰もがすべてを忘れる』がデビュー作となる
山北めぐみ[ヤマキタメグミ]
東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
aquamarine
88
昨日までのこと一日分しか記憶できないモノ、二日間のことを記憶できるデュオ。そんな人種からなる世界で人々は毎朝iダイアリーに記録した日記から過去のことを知ります。覚えておくことを自分で取捨選択できる世界で、殺人事件の真実を暴くことができるのか。こんな世界でも人間の腹黒さや駆け引きは同じです。愛するとは、夫婦とは…。過去の出来事を紐解くことで後半一気に見えてくるものに圧倒されました。そしてエピローグでも!SF、ミステリ、ラブと詰め込んだためか薄めな部分はありますが、SF苦手な私でも読みやすかったです。2019/08/25
のぶ
75
ミステリーとしてもSFとしても楽しめる作品のはずだが、読み進むうちに自分は本作のSF的設定に馴染めず、もどかしい思いをした本だった。冒頭、ケンブリッジの川のほとりで、女性の遺体が発見された。被害者は有名作家エヴァンズの愛人だという。このあたりはミステリーによくあるパターンだが、登場人物が、昨日の記憶しか覚えてられないモノと、一昨日の記憶まで覚えていられるデュオという記憶の差で差別されるという違いがある並行世界で展開される物語。自分があまりSF小説を読まないせいか、どうしても付いていけなかった。残念2019/04/06
あさうみ
45
人類には1日しか記憶を保持できないモノと2日記憶できるデュオという性質があるSFミステリ。この独特な設定がなかなか上手い。破滅的な関係だと思った夫婦の印象が変わりゆく。そして強烈な悪女。これ続編読みたいな。どんでん返しだった!なかなか面白かった!2019/02/21
momi
42
えっ!この世界は記憶力で人としての身分階級が決まっているの!?被害者、容疑者、容疑者の妻、そして追う警部までもが記憶がないなんて!!これは…どうなっていくの!?誰の記憶も信用できないなかでの殺人事件!!過去と現在が複雑に絡み合う…。登場人物たちの独白にふりまわされます!!「一日の終わりには必ず日記をつけましょう…」日記に書いたことは真実なのか!?消えた12日間の記憶!「記憶」「差別」「復讐」「愛」 前代未聞の設定に混乱しながらも先が気になり一気読みしました!!2019/02/25
あっちゃん
33
2日前までの記憶を持つことができるデュオと1日しか記憶を持つことができないモノ、大人になるとその二種類に分かれる世界という設定でのミステリー!その設定のせいで複雑だけど、ミステリー的には私好みではなかった(笑)そもそも設定が奇抜過ぎて、コレで実生活や社会が動くのか?とか小説家とか需要あるの?とか関係ない所が気になり、ミステリーどころじゃない(  ̄▽ ̄)2019/06/08
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