僕の知っていたサン=テグジュペリ

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  • サイズ B6判/ページ数 191,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784272600502
  • NDC分類 950.28
  • Cコード C0097

出版社内容情報

『星の王子さま』を捧げられたウェルト。二つの世界大戦のはざまで出会い、深い友情で結ばれた二人の「魂の共鳴」が静かに響く。

【著者紹介】
(1878-1955)フランスのジャーナリスト、小説家、美術評論家。反ファシズムの雑誌「モンド」編集長、「ユマニテ」紙の文芸欄担当などを歴任。サン=テグジュペリ から『星の王子さま』、『ある人質への手紙』を捧げられている。2005年フランスで没後50年を記念する数々のイヴェントが歴史学者、美術評論家たちによって催され、著書の復刊のほか評伝『反骨の人?レオン・ウェルト1878-1955』も出版。本書が初めての邦訳単行本となる。

内容説明

「城砦」、「素描」、「庭師」の三篇からなる『僕の知っていたサン=テグジュペリ』に、『33日間』、『証言 1940-1944年の日記』の抜粋、サン=テグジュペリの死後10年目の夏に書かれた日記の抜粋、写真、サン=テグジュペリからレオン・ウェルトに宛てられた手紙、二人の年譜を加えて編まれた。

目次

巻頭エッセイ 『城砦』に至る沙漠の道(池澤夏樹)
僕の知っていたサン=テグジュペリ(序幕;供述 一九四〇‐一九四四年 或る日記の抜粋;何通かの手紙… 一九三九‐一九四〇年;僕の知っていたサン=テグジュペリ;写真 アンベリュー飛行場一九三五年夏;とりとめのないノート)

著者等紹介

ウェルト,レオン[ウェルト,レオン][Werth,L´eon]
1878‐1955。フランスのジャーナリスト、小説家、美術評論家。フランス・ロレーヌ地方の裕福なユダヤ人家庭に生まれる。オクターヴ・ミルボーの秘書として小説を書きはじめ、第一次大戦従軍後は熱烈な平和主義者となった。ロマン・ロランらによって文芸誌「カイエ・ドージュルデュイ」に迎えられ、アンリ・バルビュスの主宰する反ファシズムの雑誌「モンド」の編集長、「ユマニテ」紙の文芸欄担当などを歴任。1914年、従軍体験をもとに辛辣な反軍国主義を示す『兵士クラヴェル』を発表し、1926年には当時の植民地であるインドシナ地域に滞在した経験にもとづく『コーチシナ』で、その頃まだ稀だった反植民地主義を表明したりしたことが激しい論争を招いた

藤本一勇[フジモトカズイサ]
1966年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。DEA(パリ高等社会科学研究院大学)。現在、早稲田大学文学学術院教授(哲学・表象メディア論)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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スイ

5
「星の王子さま」の冒頭で作品を捧げられている、レオン・ウェルト本人の手記と、サン=テグジュペリからウェルトへの手紙などが収録されている。 ウェルトはサン=テグジュペリの遺作「城砦」への反論を述べているが、叩きのめすためではなく、本人も書いているように、途切れてしまったサン=テグジュペリとの対話を続けるためだというのが伝わる。 サン=テグジュペリからウェルトへの気取らない手紙には、温かな友情が溢れていて胸に沁みた。2017/05/25

serene

5
サン=テクジュペリからレオン・ウェルトに宛てられた手紙がすばらしい。 ふたりをつなぐ大きな信頼、尊敬、ぬくもりがあふれてて、胸がいっぱいになる。 友情ってこういうものなんだ。 2012/12/10

わんにゃん

1
サン・テグジュペリの友人(レオンウェルトなど)の手紙を通して彼という人物が如何なるものかを知ることが出来る。彼の死について という段が面白かった。「サン・テグジュペリは文学的な高貴さのない飲み物や食べ物を、罠にかかった完璧な瞬間の小道具に仕立て上げる。精神がそこに息を吹き込む。すると、すべてが精神となるのだ。」「平和というのは·····ソーヌ川の岸辺でソーセージとパンドカンパーニュをかじることに、ひとつの意味があるということだ」2019/07/03

takao

0
ふむ2017/11/02

Ryuko Maeno

0
とても品格ある文章で、こんなものを書く人が「サン=テグジュペリの友人」という立場でしか知られていないとは勿体ないことだな、と思った。他にもこの人の本を読んでみたいと思ったけれど、どうやら日本語訳で出ているレオン・ウェルトの本はこれ一冊みたい(かといってフランス語を学ぼうという気にはなれない) 『死んで価値が出る人間はたくさんいるが、君は君の死よりも価値がある』とか、憐みは責任の拒否に過ぎないとか、『その人の一部分がわが友ではないような人間はこの世に一人もいない』とか……付箋結構貼ったのでまた読み返したい。2020/08/02

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