内容説明
世界中でこれほど多様な経歴をもつ物語が、ほかにあるだろうか。2000年の解釈の変化をたどる。
目次
1 起源はメソポタミア
2 創世記の物語
3 隠された意味
4 欠落部分を埋める
5 滅びた地球
6 神意の彗星
7 怪しげな化石
8 時間のスケールを変える
9 調和をくわだてた人びと
10 根本主義者たち
11 隠された意味、ふたたび
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
misui
6
洪水物語はメソポタミアを起源とし、聖書においてはノアの大洪水として創世記に記された。キリスト教世界では2000年もの間、この物語の解釈を巡って様々な議論が展開される。単に象徴や意味を読み取る動き、それからデカルトやニュートンを経て、機械的自然観のもとに信仰と科学の融和をはかる方向へ。結局は地質学の発展につれて否定されるに到るのだけど、現在でも根本主義(聖書を無謬とする主義)は生き残っている。聖書ありきでこじつけられたトンデモ理論は楽しいが、実際に影響力を持っていたことを考えるとうそ寒い。2014/10/07
ボンド
0
ノアの大洪水をここまで掘り下げて解明して見せた本に初めて出会った。何といっても、ヨーロッパでは中世まで、創世記の物語が文字通り歴史的な出来事だったと有識者も信じていたことに驚嘆した。ノアの大洪水と箱舟の物語は真実なのか、謎は深まるばかりである。2015/06/20
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