セザンヌの塗り残し - 気まぐれ美術館

セザンヌの塗り残し - 気まぐれ美術館

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 342p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784103110040
  • NDC分類 723.1

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

奏市

13
気まぐれ美術館シリーズは3冊目。古本でも文庫はなかったので単行本を買い、苔色の立派な装丁が気に入った。自分が生まれた年に出てて2600円とは結構高価だったんだと思う。「変なことをグニュグニュグニュグニュッと書いて、うまあく読ませてしまう」と評された著者に相変わらず絵の事もだが人生の事を教わる。気概が足りんと叱咤されたよう。人間として好きな尊敬する人の追悼文みたいな内容の『ついで涙』一度だけ気まずくなった出来事を率直に最後に載せてあり、こっちも胸が少し痛くなる。水上民平という画家の絵が素敵だと思った。2024/03/22

ホークス

4
芸術新潮連載の「気まぐれ美術館」の単行本。回り道、寄り道が多く読みづらい部分はあるが、それも著者が書きたい事にたどりつく上で、必要なことと思われる。絵画に対する読み込み、美しさの発見に強く引き込まれる箇所があり、含羞に満ちた渋い文章にも魅力を感じる。過酷な経験と、生来の強い美意識が、根っこにあるんだろう。若い頃なら投げ出したと思うが、年を取って超人を求めなくなったお蔭で読める、と言うのが己の実態。2015/01/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/849908
  • ご注意事項

最近チェックした商品