出版社内容情報
歴史学が視野の外に置いてきた人々と向き合う
内容説明
歴史学研究に取り組むなかで向き合うことになった、部落問題、ハンセン病問題、優生思想、アイヌ問題、買売春問題、イタイイタイ病―日露戦争以降の日本の歴史は、まさに「差別の百年」であった。国家の暴力が露呈する現場を歩き、忘れられた歴史を掘り起こす。
目次
歴史学における地域
神奈川の水平社運動
別府・的ケ浜との出会い
奄美のハンセン病問題
熊本・本妙寺からの出発
「滅び行くアイヌ」像の復活
「紀元二六〇〇年」の記憶
沖縄の買売春
「村興し」と「トルコ風呂」
隠された横浜の戦後史
ソロクト、楽生院、そしてミクロネシア
「裏日本」の農村
差別の連鎖を断て
著者等紹介
藤野豊[フジノユタカ]
1952年神奈川県生まれ。現在、富山県を拠点に日本近現代史研究に従事。ハンセン病市民学会事務局長、ハンセン病問題ふるさとネットワーク富山代表、部落解放にとりくむ富山県連絡会議幹事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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