目次
1 性的指向と性自認(性別役割;トランスジェンダー;もっと知りたい!インターセックス(DSD)
同性愛)
2 同性愛は生まれつきか(遺伝ってなに?;遺伝学と同性愛;もっと知りたい!動物界にもある同性愛;胎児期に受ける影響;同性愛は生まれつき?)
3 心理学による説明(「精神障害」とされた同性愛;もっと知りたい! 同性愛者を「治す」セラピーを否定したアメリカ心理学会;絡みあう要因)
4 こういう話が大切なわけ―LGBTの生きる権利(同性愛と法的な権利;宗教と同性愛の葛藤;もっと知りたい!同性愛者を受け入れたキリスト教会;大切なのは愛)
著者等紹介
ロディ,ロバート[ロディ,ロバート] [Rodi,Robert]
米国シカゴ在住の作家、ライター、パフォーマー。LGBTをテーマにした多くの物語や評論などを発信している
ロス,ローラ[ロス,ローラ] [Ross,Laura]
ライター、編集者。ニューヨークで30年以上にわたり出版にたずさわってきた
上田勢子[ウエダセイコ]
翻訳家。1979年より米国カリフォルニア州在住。現在まで約90冊の児童書・一般書の翻訳を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ふじ
15
図書館新刊。うーん、LGBTと言いながら性的嗜好の話(ゲイ、レズビアン)ばかりで性自認(トランスジェンダー)の話が薄く、LGBTってゲイとレズビアンのことでしょって言われかねない内容だけど、続編は大丈夫なのかな……アメリカの翻訳だからか、日本には合わない部分(キリスト教の同性愛批判)が目立って個人的にはいまいちしっくり来なかった。2017/05/22
サトゥルヌスを喰らう吾輩
5
巻末の日英単語帳が便利。生まれつきであっても選んだ結果であってもひとは誰もが尊重されて然るという展開ではありますが、類書にくらべて生物学による説明にページを割いているのが印象的でした。福音派を念頭に置いた構成だからかな?ちょっと異色(もっと言えば危うい)の感もなきにしもあらずで、教科書的というよりは個人的なエッセイに近い読後感でした。その他、p25'ウニのようにまったく性行為をしない種を除けば、同性間の性行動がまったく見られない種はいまのところ見つかっていない'という話が面白かったです。2019/05/08
timeturner
3
こういう本が日本でも(翻訳とはいえ)出るようになったのは評価できるけど、図書館でYA棚でなく児童書棚にあったのはどうなんだろう? 「性欲が増しただけ」なんて表現、小学生に実感できるのかな。2017/04/15
Miki Shimizu
2
著者はアメリカ人?表紙は日本のカップルやけど、中は全部アメリカンな感じ。こういう人が同性愛になる可能性が高いって言われてるとか、同性愛にはこんな人が多いという調査結果があるとか、いる?これ?!っていうトンデモ情報もあるなー。文化の違いかなー。ちょっと違和感。2017/01/26
ybhkr
1
表紙は日本ではじめてディズニーランドで同性結婚式をしたお二人。著者はアメリカ人でどうやらこのシリーズが四冊出ているらしい。おそらく小学生向けの内容。アメリカで出版されたものを日本でもわかりやすく考えられるような工夫がなされている。ゲイは病気ではなく生まれつきのもので、一卵性の双子の場合片方がゲイの場合、約50%がもう一方もゲイである、などのデータや利き手についてなど、なかなか興味深い。ヒジュラなどについても小さいけれど記述あり。また、動物界でも同性愛が認められない種類はいないなど勉強になる。2017/04/11