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出版社内容情報
伯父の旅館を手伝う僕は、今日も藤壺ひまり御一行様をお迎えに行く。――今日も?
ひまりの髪飾りだけが「昨日」と違ったから気づけた。僕とひまりが、同じ一日を繰り返していることに。
永遠に続く離島の夏。僕をからかっては困らせるひまりに、いつしか僕は恋をした。僕らが想いを確かめ合った時、ひまりは悲しそうに告げた。
「君はやがてループを抜けて、その記憶を失うの」
いつか終わる二人の恋。その結末に、抑えきれない感動の涙があふれだす――。
第31回電撃小説大賞《メディアワークス文庫賞》受賞の純愛ストーリー。
内容説明
伯父の旅館を手伝う僕は、今日も藤壺ひまり御一行様をお迎えに行く。―今日も?ひまりの髪飾りだけが「昨日」と違ったから気づけた。僕とひまりが、同じ一日を繰り返していることに。永遠に続く離島の夏。僕をからかっては困らせるひまりに、いつしか僕は恋をした。僕らが想いを確かめ合った時、ひまりは悲しそうに告げた。「君はやがてループを抜けて、その記憶を失うの」いつか終わる二人の恋。その結末に、抑えきれない感動の涙があふれだす―。第31回電撃小説大賞メディアワークス文庫賞。
著者等紹介
姉崎あきか[アネサキアキカ]
歌舞伎町生まれ。『夏空と永遠の先で、君と恋の続きを』(応募時タイトル『タロットループの夏』)で第31回電撃小説大賞《メディアワークス文庫賞》を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
COSMOS本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
29
伯父の旅館を手伝う浪人生の入江渚沙。八月三十日を繰り返していることに気づいた彼が、友人と島に遊びにやってきた同じ日を繰り返す大学生・藤壺ひまりと出会うタイムループ小説。同じ状況、同じセリフを繰り返す中で、ひまりの髪飾りだけが「昨日」と違うことに気づく渚沙。永遠に続く離島の夏。彼ををからかっては困らせるひまりにいつしか恋をして想いを確かめ合った時、彼女に知らされる悲しい真実。いつか終わる恋に何とか抗おうとして、大切に綴られた想いを知って、未来で待つ彼のために乗り越えてみせたその結末がとても素敵な物語でした。2025/04/29
ぷっぷくぷ~
25
内容など気にせず、試しに応募した献本プレゼントの当選本でしたが、甘く切ないラブストーリーは好物なので美味しく頂きました。夏、離島、花火、タイムループって、サマータイムレンダかよっ!とツッコミながら、なーと、ひまりの恋愛模様に「か〜っ!」、「くぅ〜!」と身悶えしつつ、「天海みたいな友達欲しいな〜」、「はまべちナイス老婆心!」、「伯母さんサイコー!俺も恋愛のアドバイス欲しかった〜」などとサブキャラの活躍にも心躍らされながらラストへ…「忘れたくない」お互いを想い溢れ出す感情、そして…。ご馳走様でした。満腹です。2025/05/23
よもぎだ
17
色々頑張ったなと思えるので決して酷評はしたくないものの、やはり色々裏がチラつく作品と言わざるを得ないかなと。著者が本作の核としてどういう感情をぶつけたかったのかは終盤にしっかり入っており、甘くも切なく残酷な運命的物語を彩ってくれています。難しいのは設定周り。かなり他作品のライトノベル?男子向けの漫画?の影響が入っているような流れも強くあり、読者と登場人物の距離が一気に開く場面も多々あるかなと。まぁでもライトノベルデビュー作っぽさはすごくあるので、この類が好きな人はきっと満足できるのかなとも思いました。2025/06/27
なみ
12
8月30日を繰り返す渚沙は、同じ現象の中にいる藤壺ひまりに恋をする。 しかし、2人のループには決定的な違いがあって──。 渚沙視点でのひまりが魅力的に描かれていて、テンポの良いやり取りも甘酸っぱいシーンも盛り沢山でした。 そして終盤は、この設定ならではの“別れ”がしっかり描かれていて、とても切ない気持ちになります。 エピローグまで綺麗にまとまっていて、読後感も爽やかな1冊でした。2025/05/21
愛書家
11
献本プレゼント当選本です。 この作品がデビュー作だそうで。 ループを繰り返すうちに、相手を好きになる、それは必然だったようで。例え、結末が分かっているとはいえ、それでもお互い好きで一緒にいたい、純愛度がすごいなぁ。なるほど、これが恋に落ちるというやつかぁ。自分、恋愛したことないので、恋愛するってこういうことなのねぇ、と思いました。2025/05/16