内容説明
この本は、社会が決めた女らしさ・男らしさにとらわれて、窮屈な生き方をするのはやめよう。自分にも人にももっと自由に、そしてノビノビ生きようということから、ジェンダー・フリー（性別にとらわれない自由）という見方で、日常の暮らしを見つめなおしたものです。家庭で、学校で、また世の中をみていて、ジェンダーによる束縛を感じることはありませんか？この本を読んだことをきっかけにして、どんな束縛があるのか調べたり、もし束縛があったとしたら、どうしたらもっと楽しく生きていけるか、考えてみてください。
目次
へんだね、へんかな？（男の子がスカートはくのって、へん？；男の子用の服、女の子用の服ってあるの？；女の子はブルマーじゃなけりゃダメ？）
どうしてこうなんだろう？（男の子はないたりしちゃダメ？；女の子はやせてないとダメ？；それってへんだよ、女の子 ほか）
こんなのどうかな？へんじゃないね（どっちもいいじゃない？；いろいろやるってたのしいよ；すきなこと、夢 ほか）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
21
連れ合いは辛い評だが、わたしはよく作られた絵本だと。全6巻の『ジェンダー・フリーの絵本』の一書。小・中学生に向け20年前に作成された絵本としては、上出来と評価したい。表紙は野外での食事会。子どもたちが大勢木の下のテーブルの周りに。そこに、サンドイッチとドリンクを運んでくる男の子2人。漫画タッチの絵で、良い感じ。そして最初の頁は、「女の子・男の子、どこがちがう？」で、読者に疑問を投げ掛け、＜じゃあ、ちょっと次のページを見てみようか＞ときて、＜男の子がスカートはくのって、へん？＞という流れ。丁寧さが光る絵本。2021/02/07
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
19
ジェンダー・フリーとは「～だから」「～らしさ」から生まれる偏見・先入観に気づく事。男の子なら青、女の子ならピンク、これも先入観ですね。性に捕らわれず自分らしく生きたいですね。シリーズになっているので、他も読みたいと思います。2019/10/22
ヒラP＠ehon.gohon
15
小学校で絵本の読み聞かせをするようになった頃、思ったことがあります。男の読み聞かせって特別みたい。絵本の読み聞かせって、女の人がするものなの？ PTA活動をしていた頃思いました。 どうして回りはお母さんばかりなの？ でも、男女につけられたレッテルを考え直してみると、それぞれのやりたいことや、好きなことを見直すきっかけになりますね。 社会情報の中で、性差を刷り込まれていく子どもたちを、柔軟な観点にたたせることの大切さを感じました。 この本は読んでいて頷くことばかりです。2019/07/24
つどい
5
ジェンダーフリーについて考える絵本。読みながら確かに「男の子」「女の子」っていうイメージみたいなものが小さい頃から自然とうえ付けられているのでは？と感じたり。漫画を読んでいても男の人は筋肉のあるスーパーマン。女の子は綺麗なドレス。男の子はスカートダメなのに、どうして女の子はズボンでもいいの？男女って区別は確かにあるけど、その中で形は様々でも良いはずなんだよなぁ…と少し考える本でした。他のシリーズも読んでいきたい！2017/01/03
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- 和書
- 夢の通い路 講談社文庫
