高卒女性の12年―不安定な労働、ゆるやかなつながり

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  • サイズ B6判/ページ数 239p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784272350414
  • NDC分類 367.21
  • Cコード C0036

出版社内容情報

高校3年から30歳まで、わずかなつながりを支えに、東京で生きぬくノンエリート女性たち。その歩みを、インタビュー調査から描く。

高校3年から30歳まで、ノンエリート女性たちは、どのような関係と環境のなかで働き、暮らしてきたのか。わずかなつながりを支えに、東京で生きぬく女性たちの歩みを、インタビュー調査から描く。

序章 若年ノンエリート女性をどのようにとらえるか

第?T部 高卒後、一二年の軌跡―四人のライフヒストリーから
第1章 先が見えないし長生きはしたくない―非正規で働き続ける庄山真紀さん
第2章 三〇歳なのに二〇歳みたいに悩んでいる―二〇代後半から芸能の道を歩む西澤菜穂子さん

内容説明

高校3年から30歳まで、4人の語りから浮かび上がる、ノンエリート女性たちの労働と生活の実態。その生きづらい現実と実感をまるごと受けとめる。

目次

若年ノンエリート女性をどのようにとらえるか
第1部 高卒後、一二年の軌跡―四人のライフヒストリーから(先が見えないし長生きはしたくない―非正規で働き続ける庄山真紀さん;三〇歳なのに二〇歳みたいに悩んでいる―二〇代後半から芸能の道を歩む西澤菜穂子さん;親がいる限り自由がない―健康問題を抱え姉弟と家計を支える浜野美帆さん;結婚一〇周年には親子四人で旅行に行きたい―家族形成を軸にネットワークを広げる岸田さやかさん)
第2部 労働、生活、ネットワーク―つくりだされる“社会”の輪郭(若年女性たちの労働の姿;若年女性と性的サービス労働;若年女性たちの生活のかたち)
彼女たちのこれまでとこれから

著者等紹介

杉田真衣[スギタマイ]
1976年東京生まれ。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。金沢大学人間社会学域学校教育学類准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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dorebook

25
別途資料・・のコメント関係をこのSNSでは残したく無かったが・・唯一言「最悪」。その意味付けは人それぞれですが。2016/01/31

ゆう。

20
企業社会が変容するなかで、学校から仕事への移行にも変化が見られる。不安定な労働市場のなかで、ノンエリート女性がどのような歩みをしたのか、生きづらさがどのようなものだったのかを、丁寧な聞き取りを通じて明らかにしている。良書だ。2020/09/20

Happy Like a Honeybee

4
新内閣が発足される度にジェンダーギャップが議論される。 しかしノンエリートの女性たちにも全く日の目を見ないのも事実では? 家庭事情などで進学率が高くない高校生たちの12年。 短期バイトや派遣社員、性風俗など身の危険を感じながら今を生きる女性たちに共感せずにいられない。 西欧社会では階層の固定化が取り沙汰されるが、数十年後の日本にも危機感を抱くのは自分だけか。 2020/10/20

Yukako Uehara

2
高卒女性の生きづらさについて、真摯に向き合っている本。私たち世代は、Fラン大が増えて、学歴ロンダリングしないといけなくなっているんだけど。それすら、見えないで生活している人達のインタビューが載っているので、高卒でも!とか思ってる人に読んでほしいです。

笠井康平

2
ずっと他人事に思えなかった、僕の身近にいたひとたちのこと2019/08/28

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