出版社内容情報
全国各地の史資料を渉猟、1940年代後半から1950年代を中心に、女性・子どもの人身売買の実態を明らかにした貴重な研究書。
【著者紹介】
敬和学園大学教授。日本近現代史研究。著書に、『強制された健康』(吉川弘文館)、『「いのち」の近代史』(かもがわ出版)、『性の国家管理』(不二出版、2001年)、『忘れられた地域史を歩く』(大月書店)、『ハンセン病と戦後民主主義』(岩波書店)など。
内容説明
「戦後民主主義」の下、人身売買はどのような論理で維持されてきたのか。超インフレ、ドッジ不況、農地改革、北海道・東北冷害、炭鉱合理化…目まぐるしく変動する戦後の日本で、女性・子どもの人身売買は「暗黙の了解」としてまかり通っていた。敗戦まもない1940年代後半から高度経済成長に向かう1950年代を中心に、全国各地の史資料を渉猟、現代につながる問題の実態を明らかにする。研究史の空白を埋める貴重な成果。
目次
近代日本の人身売買
第1部 戦後初期の農漁村における女性・年少者の人身売買(漁村における子どもの売買の問題化;農村における子どもの売買の激化;政治問題化する人身売買)
第2部 北海道・東北冷害、および炭鉱不況下の女性の人身売買(北海道・東北冷害と人身売買;炭鉱不況と人身売買;売春防止法の成立と人身売買)
人身売買の現在
著者等紹介
藤野豊[フジノユタカ]
1952年神奈川県生まれ。現在、新潟県を拠点に日本近現代史研究に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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