目次
第1部 社会保障権と裁判(社会保障裁判とかかわりながら―人権としての社会保障を求めて;社会保障裁判―戦後社会保障権運動の発展 ほか)
第2部 朝日訴訟(訴えられた厚生大臣;朝日訴訟―社会保障の観点から ほか)
第3部 堀木訴訟(堀木訴訟の経過と意義―障害者と児童、母子の権利を守るたたかい;社会保障政策の今日的特徴と堀木訴訟の意義 ほか)
第4部 牧野訴訟・「不正受給」問題・藤木訴訟・加藤訴訟(老齢年金受給制限の違憲判決―牧野老人の訴えに応えた東京地裁;保護受給者に対する刑事弾圧―「福祉国家」への接近 ほか)
著者等紹介
小川政亮[オガワマサアキ]
1920年東京に生まれる。1941年東京帝国大学法学部卒業。1942年軍隊(近衛歩兵、陸軍予備士官学校ほか)所属。1947年日本社会事業専門学校主事(のち教授)、日本社会事業協会社会事業研究所所員。1950年学制改革に伴い日本社会事業短期大学助教授。1958年学制改革に伴い日本社会事業大学助教授(のち教授)。1980年金沢大学法学部教授。1985年日本福祉大学社会福祉学部教授。1990年退職。1993年埼玉大学教育学部非常勤講師(2001年退職)。現在、日本社会事業大学名誉教授、全国老人福祉問題研究会名誉会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆう。
17
著作集7巻。社会保障権と裁判について、小川先生が関わり、論じられてきた社会保障裁判について掲載されています。小川先生は自らの研究について体系的ではないと述べられていますが、社会保障権の構造を実体的、手続き的、自己貫徹的権利の三つから捉えようと1960年代前半に試みています。こうした試みは朝日訴訟などの生存権裁判に大きな影響と小川理論の形成の基礎を見ることができきると思いました。社会保障裁判は当時者をはじめとした国民運動と研究運動、裁判運動が合わさることで力を持つものだとも思いました。2015/09/28
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