目次
日記
死産の女児の墓に詣でて
貧しい人々のいる風景
チェシャーの慣習
クロプトン・ホール
リビー・マーシュの三つの祭日
寺男の英雄
エマソンの連続講演
クリスマス―嵐のち晴れ
イングランドの前世代の人々
手と心
マーサ・プレストン
ベン・モーファ村の泉
ジョン・ミドルトンの心
失踪
『アシニアム』誌掲載評論
ハリソン氏の告白
ベッシーの家庭の苦労
ペルシャ王に仕えた英国人庭師
ばあやの物語
カンバーランドの羊毛刈り
モートン・ホール
私のフランス語の先生
ユグノーの特性と物語
現代ギリシャ民謡
おもてなしの仕方
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きりぱい
5
ノンフィクションを含めた31の短編中、既読作品が7編あったけれど、「手と心」「ジョン・ミドルトンの心」「ベッシーの家庭の苦労」はやっぱりいい!優しい目線の赦しと改心の物語。「家庭の苦労」は特に好み。育児日記では、誰しもが過ぎるような心配や願いが覗き、作家ではなく母親の顔のギャスケルが身近に。一番よかったのは「ハリソン氏の告白」。女性優位な町に医者として雇われることになったウィルが陥る憂鬱と恋の顛末で、劇的な事は起こらないけれど、何かしら進展はしているという類のぐいぐい楽しめる物語。2011/05/09