著者等紹介
山脇百合子［ヤマワキユリコ］
実践女子大学名誉教授。日本ギャスケル協会会長、文学博士（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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きりぱい
8
『スコット伝』『ジョンソン伝』と並んで英国の三大伝記とも称されているそうで、更にギャスケルが書いたのではなかったら読まなかったであろうシャーロットの伝記。オースティンを批判したという一点だけで好きになれない私の気持ちは変えられなかったけれど、友人でもあり、名誉回復のための伝記とあっては、都合悪いことも書けないプレッシャーと苦労のなかまとめられたシャーロット像は、姉二人を失くして長女の役がのしかかり、「義務は快楽に勝るという強い感情」と忍従のような頑なな人生に、作品のヒロインたち以上の痛ましさを感じた。2011/09/06
