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内容説明
幻の処女作『貧乏人と淑女』を彷彿させる作品から少年冒険物語まで―ハーディ編纂の四つの短編集に未収録の全作品、および詩劇「コーンウォル王妃の有名な悲劇」を収める。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きりぱい
7
「チャンドル婆さん」は、自ら示した善意を後悔する助任司祭を痛烈に皮肉る、短いのにキレのある話。同じキレでも女の怖ろしさを感じたのは「運命の青いマント」。ラストの復讐のやるせなさに呆然。「ぼくらの西ポーリー冒険」は、子供たちが冒険を利己的な善意に置き換えるのにはあきれるけれど、いたずらが引き起こした一大事を償おうと、人生の教訓を学ぶいい話になっている。「コーンウォール王妃の有名な悲劇」は、トリストラムとイズールトの物語から構想した詩劇。白い手のイズールトはやはりここでも不憫。2012/08/17