RHブックス+プラス
ベルファストの12人の亡霊

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 527p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784270103609
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

かつて北アイルランド共和派のテロ実行役として恐れられたフィーガンは、和平合意後、酒に溺れる日々を送っていた。彼を悩ませるのは、常につきまとって離れない12人の亡霊。すべてテロの犠牲者だった。その苦しみから逃れるため、フィーガンは亡霊たちが指差すままに、テロ工作の指令を出した昔の指導者や仲間をひとり、またひとりと殺していくしかなかった。彼の不可解な連続殺人が、危うく保たれていた各勢力の均衡に大きな亀裂を生じさせることに。

著者等紹介

ネヴィル,スチュアート[ネヴィル,スチュアート][Neville,Stuart]
北アイルランド、アーマー州生まれ。ミュージシャン、作曲家、舞台・テレビのプロデューサーなどを経て、マルチメディア・デザイン会社のパートナーとなる。処女長篇『ベルファストの12人の亡霊』で、ロサンゼルス・タイムズ・ブックプライズ受賞、アンソニー賞、バリー賞、マカヴィティ賞にノミネートされる

佐藤耕士[サトウコウジ]
1958年生まれ。上智大学文学部英文学科卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 2件/全2件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

財布にジャック

47
ベルファストというと、一番に思い浮かぶのが、高村薫の「リヴィエラを撃て!」なんですけど、その小説の登場人物のIRAのテロリストのジャック・モーガンを彷彿とさせるような主人公フィーガンの登場に物凄く惹きつけられました。ひたすら復讐するストーリーには嫌気がさしながらも、目が背けられない北アイルランドの歴史的背景ゆえの悲劇に胸が震えました。ただマリーの娘のエレンの存在だけが救いでした。 2011/09/23

佐々陽太朗(K.Tsubota)

13
私、アイルランドが好きです。行きつけのパブでは、まずGUINNESS(ギネス)を飲み、その後JAMESON(ジェムソン)を飲みます。音楽は「U2」「ヴァン・モリソン」「クランベリーズ」を好みます。ピート・ハミル著『天国の銃弾』(創元推理文庫)、石持浅海著『アイルランドの薔薇』(光文社文庫)、高村薫著『リヴィエラを撃て』(新潮文庫)は私の心に残るハードボイルド小説です。この度、これらラインナップに『ベルファストの12人の亡霊』が加わったことは言うまでもありません。2011/03/08

らくだ

8
北アイルランドの紛争は、一昔前はフィクション、ノンフィクション問わず結構書かれていたけど、最近は珍しいような。狂気(亡霊)に取り付かれた元IRAのテロリストが、かつての仲間(ワルモノ)を殺していくおはなし。なんともケッタイで救いのない設定だけど、アクション小説としては意外とセオリーとおりです。地味だけどなかなかの傑作。(^_^)2012/04/26

niaruni

7
新人の作品なので、お試しのつもりで読みはじめ、ぐんぐん惹きこまれた。殺し屋の末路なんだから、最後はもっと辛口で、もっと切なくてもよかったかなあ。その点を除けば、あとは大満足。アイルランドの政治にまつわる蘊蓄も興味深い。2010/10/17

しゃお

7
安息を得るために亡霊たちの指指すままに殺人を繰り返す主人公の悲哀と希望が北アイルランドの血の歴史の中で浮き立たせるように描かれていて読み応えあり。2010/08/16

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/617840
  • ご注意事項

最近チェックした商品