内容説明
ザ・リッツ・カールトン・ホテル日本支社長をはじめ、35年間のホテルマン人生のなかでの、数多くの経営者、ビジネスパーソンとの出会いから学んできたリーダーの役割、組織の在り方を「品格」という切り口から考える。
目次
第1章 品格とは何か?(品格とは何か?;「品格」は、「大人」に宿る ほか)
第2章 組織の品格(あなたの組織の最大の宝物は何ですか?;伸びる組織には、人を成長させる仕組みがある ほか)
第3章 リーダーの品格(リーダーの指導力とは、勇気を与えること;怖さと向き合う勇気と、部下に勇気を与える力 ほか)
第4章 社会の品格(品格ある社会には、「祈り」がある;ストレスではなく、プレッシャーを与えていますか? ほか)
著者等紹介
高野登[タカノノボル]
1953年5月、長野県長野市(旧戸隠村)生まれ。プリンスホテルスクール(現・日本ホテルスクール)卒業後、21歳でニューヨークに渡り、ヒルトン、プラザホテルなど名門ホテルを経て90年、リッツカールトンへ移籍。94年にリッツ・カールトン日本支社長として帰国。97年に大阪、2007年に東京の開業をサポート。2010年、人とホスピタリティ研究所設立。2009年より始めた、「寺子屋百年塾」は全国十数カ所で開催されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
玖良やまだ
10
目からウロコだった。2020/12/30
shimashimaon
7
オーディオブック。深い。『ずっとやりたかったことを、やりなさい』という本を(今回は真剣に)読んでいますが、私にはそんなものないんだとわかりました。哲学、歴史、外国語を学びたいというのはありますが、やっています。所謂職業としては、ない。何でも良い。真にやりたいことは、心穏やかに生きることだと気づきました。そのためにはゆっくり生きること。より少なく生きること。祈りながら生きること。これらは総じて「品格を磨く」ことなのだと思いました。気品よく生きたい。祈りが品格と繋がるとは思いませんでした。「諸国客衆繁盛」。2025/03/29
kiki
7
リーダーが持つべき品格。組織が一体感を持って働ける環境を作る。スタッフひとりひとりのを信頼し、創意工夫ができるよう働きかける。部下が出した提案を活かして実現する。リーダーは謙虚さ、感謝を忘れず、責任を取る。人を動かすには最低でも500回繰り返して指導する。情熱を持って繰り返し語りかけることで、相手は自分に関心を持っていることを感じ取り、信頼を得ることができる。2016/12/28
葉
5
言葉と行動が品格をつくるという。一体感を生み出す感性こそが品格である。小学とは自分をつくること、最大の努力を惜しまないこと、成長できる組織をつくることなどを重要としている。コミュニケーションは相手に行動を起こさせることだという。勇気や愛についても述べられている。2017/09/24
ひめぴょん
4
男性目線での会社・企業の品格など今までよく読んできた女性目線とは別視点での品格本。味わい深かったです。リーダーとプレイヤーは違う。「私」を消し去る人がリーダーとなる。「品格(枝ぶり)」にはその根幹に「哲学(根)が必要。根がしっかりしていれば、枝は常に変化し続けることができる。これが、この本のすべてと言っていいかもしれません。上辺だけでない真の品格は哲学といった根があるところに宿り、そのうえでの柔軟性が魅力になる。ハウステンボス再建では挨拶・整理整頓・身なりの3点が重要だった。→ハウステンボス以外にも 2020/04/05