ランダムハウス講談社文庫
樹に千びきの毛蟲―吉行淳之介自身による吉行淳之介〈2〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 318p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784270102886
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

吉行さんが書き残したエッセイを読みたどることで「吉行淳之介の魅力」を探るシリーズ『吉行淳之介自身による吉行淳之介』第二巻。本書は一九七一(昭和四十六)年吉行さん四十六歳の時に書かれた「いやな夢こわい夢」から一九七八(昭和五十三)年「赤線地帯の島尾敏雄」まで、五十六篇を収める。

目次

いやな夢こわい夢
某月某日
奇妙な夢
志賀直哉氏のこと
酒中日記
草を引っ張ってみる
弁解のいる暖炉
うらぶれた記憶
白痴化
樹に千びきの毛蟲〔ほか〕

著者等紹介

吉行淳之介[ヨシユキジュンノスケ]
1924(大正13)年4月13日(戸籍上は1日)岡山市で吉行エイスケ・あぐりの長男として出生。妹に吉行和子、理恵(2006年没)がいる。東大英文科中退。1954年「驟雨」で芥川賞受賞。主な作品に「不意の出来事」(新潮社文学賞)、「星と月は天の穴」(芸術選奨)、「暗室」(谷崎賞)、「鞄の中身」(読売文学賞)、「夕暮れまで」(野間賞)がある。対談の名手としても知られる。1994年7月没

横山正治[ヨコヤママサハル]
1944年横浜市生れ。1966年慶大仏文科を卒業して新潮社入社、2005年まで在籍。「小説新潮」編集部員時代に吉行淳之介担当として「恐怖対談」を足かけ10年、最後の短篇連作「目玉」などを手がけた。後に出版部に異動、没後の「吉行淳之介全集」を担当した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夜間飛行

52
「まえがき」をつけるのは初めてだと断った上で、雑誌連載中の読者に体調が悪い事を見抜かれた話を紹介している。そのせいで、「見抜いて見ろ」と挑戦されているような気になった。文章のタッチは軽いけれども、小説を書く理由や詩人だった父の事など、自分を問い詰める内容が連なっていく。末尾に挑むような調子の一文が付されているものもある。全編を通して、捨て身になってえいっと踏み出す感があって、軽そうな中にどこか重たい要素を含んでいる。ハーフシリアスは精神衛生に良いといっているが、実はそうせざるを得なかったのではあるまいか。2014/08/07

佐島楓

18
内田百閒先生について、「ノラや」につながる話が書いてある部分と、ご自分のファッションのこだわりについて述べられている箇所が面白かった。「ノラや」は読まねばなあ。2013/04/30

シンドバッド

8
一時期 吉行淳之介を徹底的に読んでいたことがある。 当時の自分を思い出すと同時に、正に吉行淳之介そのもののオンパレード2017/12/07

オカダサチコ

2
四畳半襖の下張事件に関する裁判の話が面白かった。2013/05/24

すず犬

2
そう言えば、十代の頃、吉行さんのエッセイに浸った時期があった。

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