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内容説明
もうすぐクリスマス。少年トーマスは父親から突然、引っ越しを告げられた。任務を終え、遠い故郷の星へ帰らなければならない。優しいお隣のおばさんや友達ともお別れだ。ところが、いよいよ出発というときに思わぬ事故に巻きこまれ、父子は離れ離れになってしまった!はたして、トーマスは一人大好きな地球に残ることを選ぶのか?父子の愛と、二人を取り巻く優しい人々との別れを描くちょっぴりほろ苦いファンタジイ。
著者等紹介
ウォー,シルヴィア[ウォー,シルヴィア][Waugh,Sylvia]
1935年生まれ。イギリス北部ニューカッスル近郊在住。中学校の国語教師を退職した後は、執筆活動に専念し、1993年に長篇The Mennyms(邦題「ブロックルハースト・グローブの謎の屋敷―メニム一家の物語」講談社刊)でデビュー。同書でガーディアン賞を受賞して一躍脚光を浴び、シリーズ化された。その後、『さよなら、星のむこうへ』を含むOrmingat三部作を発表し、高い評価を受けている
金子ゆき子[カネコユキコ]
横浜国立大学経済学部国際経済学科卒。英仏文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
cozicozy
6
宇宙人の出てくる物語っていうと、アメリカが舞台で、地球を侵略にやって来る...と言うような物語を想像してしまう。ある意味、ステレオタイプな発想の持ち主な自分である。◆この物語は、そんなことは無い。舞台は、英国、異星人のトーマスとパトリック親子である。攻めるためではなく、いつか訪れるであろう地球人との対面の時に、友好関係が持てるように...と、地球人として暮らし、人を研究。彼らの出逢う人々が素敵です。皆、いい人たちです。心が温かくなる物語。2013/02/13
なめこ
3
宇宙人が出てくるお話だけどSFではなく童話のような読後感。映画化したらおもしろいんじゃないかと思う。侵略者ものは飽きたのでこの本みたいにそうじゃない宇宙人の話もっと読んでみたい。2017/01/15
sakachi
3
いい話だった。切ないけどあったかな感じ。遠い星から地球に調査にやってきた少年と父親、その周囲の人々との別れの話。2013/04/20
はしめ
2
ダルリンプル夫人が与えてくれる温かい紅茶と甘いジャム、でもね、もうそれはいらないの。ずうっと苦いお話。2021/03/08
さばとコロッケ
2
メニム一家シリーズに手を伸ばすきっかけになった本。違う星から地球の調査のためにやってきた父子が、図らずも危機に瀕する話だが、SFとイギリス家庭小説との不思議な融合で話が進んでいく。父子の愛情もそうだけど、少年達の友情が泣かせる・・小さくても英国紳士達は、秘密と約束をちゃんと守るのだね。2015/06/12
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