内容説明
若き外交官として直接体験した世紀の歴史ドラマ。綿密に調べたその外交交渉記録から浮かび上がる西ドイツ政府の強固な意志、徹底した情勢分析、周到な交渉戦略。
目次
第1章 1989年春から夏
第2章 ベルリンの壁崩壊
第3章 10項目プログラム
第4章 ドイツ統一―夢か現実か?
第5章 助走
第6章 足固め
第7章 統一
第8章 統一後
付録 ドイツ問題の背景
著者等紹介
鹿取克章[カトリヨシノリ]
1950年東京都生まれ。1973年一橋大学経済学部卒業。外務省入省。1989年在ドイツ連邦共和国日本国大使館参事官。1992年外務省北米局安全保障課長。1993年北米局日米安全保障条約課長。1994年大臣官房報道課長。1996年内閣官房内閣審議官(沖縄問題担当)。1997年在ミュンヘン総領事。2000年在大韓民国日本国大使館公使。2002年外務省大臣官房審議官。2003年大臣官房領事移住部長。2004年領事局長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ミートボール
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ベルリンの壁崩壊と東西ドイツ統一までの流れを当時現地で働いていた外交官が20周年を記念してまとめた手記。タイトルが印象的なので、内容も劇的なものかと思ったら、中身は非常に整然としていて、特に臨場感もなく淡々と事実を表記していた。参考文献や、注が非常に多く様々な資料の裏付けをもとに詳細にそれでいてわかりやすく流れが追えるようになっていると思う。悪く言えば個性のない無味乾燥な記述とも言える。しかし、そんな冷静な記述の中からでもわかる「西ドイツの統一への強い意志」それが感じ取られることが何よりも良かった。2016/04/10
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