感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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久方ぶりの歯応えある作品集 。歯応えあり過ぎてかなり難儀する読書だったのだけれど、それだけに強烈なインパクトを残す作品がずらり11篇。濃ゆい内容のものが続くゆえ、日に一、二篇ずつちびりちびりと読み進める。長篇の見せ場を収録した4作品に、『アブサロム、アブサロム!』へと発展する「エヴァンジェリン」。その他に短篇集に収録された6作品で構成。翻訳にぎこちなさを感じる(いや、原文に忠実だからこそ?)作品もあるのだけれど、当時のアメリカ南部世界を体感するこの作品群を読んでいると、未読の長篇にも挑戦したくなってくる。2025/05/31