内容説明
親友のロスは、オスカーをこう評した「彼の著作は彼の才能の色あせた影を映すにすぎない」と。「道徳律廃棄論者」と自認するワイルドの精神の軌跡を彼の文学作品に辿る。
目次
はじめに オスカー・ワイルドの人生と作品について(アイルランド時代(一八五四‐七三)
オックスフォード大学時代(一八七四‐八) ほか)
第1章 短編小説、物語、長編小説(『アーサー・サヴィル卿の犯罪とその他の物語』について;ワイルドの「模範的な百万長者」とドイルの「捩れた唇の男」について ほか)
第2章 劇作品(『ヴェラ、あるいはニヒリストたち』について;『パデュア公爵夫人』について ほか)
第3章 詩作品(『スフィンクス』について;『書簡―獄に繋がれて』と『レディング監獄のバラッド』について)
著者等紹介
新谷好[シンタニヨシミ]
1953年兵庫県生まれ。1977年神戸市外国語大学外国語学部英米学科卒業。1979年神戸市外国語大学大学院外国語学研究科英語学専攻修了。現在、追手門学院大学国際教養学部国際教養学科教授。日本ワイルド協会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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