“私”語りの文学―イギリス十九世紀小説と自己

“私”語りの文学―イギリス十九世紀小説と自己

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  • サイズ B6判/ページ数 367p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784269721197
  • NDC分類 930.26
  • Cコード C3098

内容説明

ディケンズを中心に、オースティンからギッシングにいたる多様なイギリス作家の作品を、小説による“自己”の創造という観点から読み解く、鮮烈な19世紀イギリス小説論。

目次

第1章 笑う「自己」、笑われる「自己」―『エマ』における認識
第2章 自伝とその虚構化をめぐって―『マンスフィールド・パーク』とギャスケルの『妻たちと娘たち』
第3章 空白の語るもの―『アグネス・グレイ』における自己形成
第4章 ニューゲイト・ノヴェルとライフ・ライティング―ブルワー=リットン、エインズワース、サッカレィ、ディケンズ
第5章 記憶の形―ディケンズとクリスマス物語
第6章 移動する「自己」―ディケンズ『迷子になって』と「歩くこと」
第7章 反復の恐怖―ディケンズ「信号手」の深層
第8章 「知ること」の不幸―エリオット『引き上げられたヴェール』とディケンズの短編小説
第9章 「自己」の在り処―『フロス河畔の水車小屋』と『辛い時代』
第10章 ギッシングにおける「書く」自己、「読む」自己

著者等紹介

新野緑[ニイノミドリ]
1956年、兵庫県生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士課程中退。大阪大学博士(文学)。現在、神戸市外国語大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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