出版社内容情報
斯界の次代をになう150余名の執筆陣を揃え、すべて書き下ろしの新論文のみを網羅した現在望みうる最高水準の茶の湯研究シリーズ。 茶の湯を通じて、日本の伝統文化の源流をさかのぼりあらたな歴史認識を加え、今に至る流れを新進気鋭の学者が解明。
内容説明
伝統と先端の競演!茶人の経験則に科学のメスをいれた、全く新しい21世紀の茶道学。
目次
茶の育成から抹茶へ(茶樹の育種学;茶樹の生化学;茶臼の化学 ほか)
茶の味と効用(茶の薬・医学と効用;水について;抹茶の正体―抹茶の官能検査と理化学的性質 ほか)
茶の道具の科学(掛軸装の技術の合理性と科学;茶の湯釜鋳造に関する諸相;やきものの科学 ほか)
茶の科学の展開(茶の湯と色彩―侘びの色彩学;環境行動・心理からみた茶室空間;抹茶の泡立ち ほか)
著者等紹介
堀内国彦[ホリノウチクニヒコ]
1943年京都府生まれ。京都大学理学部化学科卒業。無機化学専攻。同員外研究員・研修員。分子線法による化学反応の素過程の研究・四極子マスフィルターによる超高真空残留ガス分析等。(財)不審菴(表千家)勤務。堀内宗完襲名。花園大学非常勤講師・立正大学非常勤講師。共著に『京料理の歴史』(柴田書店)、『茶花づくし(炉編・風炉編)』(講談社)などがある
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