内容説明
「女のゴシック」「パロディ」「ニュー・ゴシック」―ラドクリフ、オースティン、C.ブロンテが、それぞれの文学個性に合わせ、型どりを与えた織物、そのテクストの木肌を味わう。
目次
女が書く―ジェイン・オースティンとシャーロット・ブロンテ
『分別と多感』 エリナダッシュウッドの多感―二人の恋人達をめぐって
分別か多感か ジェイン・オースティンの選択―“磁場”としてのエリナ・ダッシュウッドを中心に
『ジェイン・エア』―シャーロット・ブロンテの「分別と多感」を読む
「語りそこない」のレトリック―『ヴィレット』における情報操作を読む
ゴシック・ロマンスについて
『イタリア人』・『修道士』 対話のレトリック―女のゴシック・男のゴシック
『マンスフィールド荘園』・『修道士』 二人の悪女をめぐって―女の風習喜劇・男のゴシック
『ヴィレット』―「真実の地味な織物」とゴシック
『ヴィレット』における重層性―「幸福は馬鈴薯ではない」試論
著者等紹介
惣谷美智子[ソウヤミチコ]
神戸海星女子学院大学文学部英語英米文学科教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。