内容説明
病と癒しの生を多様に表現する古今の作品を聖書と西洋文学から選び、読む行為を通じて、それらの生の形象を再構成し、病の生の意味と人間の生き方という永遠のテーマを探究する文学的人間論の書。
目次
第1章 ソポクレース『ピロクテーテース』
第2章 旧約聖書『ヨブ記』
第3章 ハルトマン・フォン・アウエ『哀れなハインリヒ』
第4章 ジョン・ミルトン『闘技士サムソン』
第5章 ダニエル・デフォー『疫病の年の記録』
第6章 トマス・ド・クインシー『阿片常用者の告白』
第7章 シャーロット・ブロンテ『ヴィレット』
第8章 ポール・クローデル『マリアへのお告げ』
第9章 ルイージ・ピランデッロ『ヘンリー四世』
第10章 トーマス・マン『魔の山』
第11章 マルカム・ラウリー『活火山の下』
第12章 トマス・スターンズ・エリオット『カクテル・パーティー』
第13章 アレクサンドル・ソルジェニーツィン『癌病棟』