希望コミックス<br> ブッダ 〈9〉

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ブッダ 〈9〉

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  • サイズ コミック判/ページ数 250p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784267905490
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C9979

出版社内容情報

本の内容:
巨匠・手塚治虫が描いた生命の一大叙事詩
2014年2月8日映画公開
「BUDDHA2 手塚治虫のブッダ―終わりなき旅―」
映画原作コミックス新装版(全14巻)
「子どもに読ませたい」との熱望に応え、本文ふりがな付き
目次:
【第4部】
第4章 危難/第5章 鹿野苑/第6章 牡牛セブーの物語/第7章 愚者が行く
【第5部】
第1章 アナンダ登場

【ブッダ外伝】「ルンチャイと野ブタの物語」を収録!

<第9巻>あらすじ
【第4部】
第4章 危難
ヤタラを倒したのはトリカブトの毒であることが発覚した。ダイバダッタは一生ものがいえなくなる薬を買い、ミゲーラに飲ませた。そして犯人はミゲーラだといって逮捕させる。
ダイバダッタに教えられて、タッタは山越えの近道を通ってミゲーラをとりもどすと、シッダルタのいる苦行林をめざした。
ダイバダッタは、シッダルタの本性をたしかめようとして、かげからようすを見る。シッダルタはミゲーラの心の中に入って声が出せるようにした。ダイバダッタはそれを見て、弟子入りを申し出る。
第5章 鹿野苑
ブッダのもとへ一頭のシカがやってきて、連れ出そうとする。ついていくと動物たちが集まっていて、河が洪水になっていた。シカはブッダを案内する。
ブッダはさらに10日を歩きつづけ、ベナレスの町に近いサールナートというところにたどりついた。そこは野性鹿の楽園であった。そこにはデーパたちがいた。ブッダはデーパたちに教えを説きにきたというが、デーパたちは相手にしない。ブッダは鹿を最初の弟子として教えを説き始めた。
第6章 牡牛セブーの物語
デーパたちは鹿が何十頭も集まってブッダの話を聞いているのを見て妖術だと思うが、いつしか苦行者たちもブッダの話を聞きに行くようになった。
――インドの山奥にセブーという名の牛がいた。セブーは大自然の神に、人間になりたいと訴える。セブーは人間になり、人間の手と足と顔と目と声を授けられるが、これらを別の人にゆずろうと思うと、牛にもどるといわれる。
セブーは暴れ牛に襲われていた大尽の娘を助け、大尽の家に住むことになった。やがて大尽はセブーを養子にして自分の娘と結婚させることに決めた。
ところがセブーは森で子鹿が足を折っているのを見て、自分の足を子鹿に与えてしまう。また、小鳥がヘビに卵を狙われているのを見て、自分の手を小鳥に与えてしまう。さらに、ものが言えず目も見えないために牛どろぼうと疑われていた男を助けるために、声と目と顔を男に与える。セブーは牛にもどり、刀や弓矢で痛めつけられて倒れてしまった。
息をひきとろうとするセブーに美しい天上の音楽が聞こえてきた。そしてセブーが息をひきとったとき、セブーのからだは光につつまれ、大きな羽がはえて、天上にのぼっていった。
3人の修行者は、ブッダに話をつづけてくれとたのむ。ブッダは八正道を説いた。 その時、子鹿がアリの巣に落ちた。ブッダはそれを助けに行く。デーパはアリの巣に石を投げ込んだ。ブッダはアリに襲われ、意識を失って森の奥へ運ばれた。鹿たちはブッダと子鹿のからだをすみずみまでなめつづけた。
ブッダの教えを正しいと思いはじめた3人と別れて、デーパともう一人はもっと南側の修行場に行こうとするが、コーサラ国の兵士に矢で射られてしまった。
第7章 愚者が行く
その年のくれ、コーサラ国はいきなりマガダ国の北の領地の国ざかいに軍隊を送りこんだ。国際試合の裏切りと、そのあと使者の一行をおそわれたことへの仕返しだった。タッタは戦場をかけめぐって将軍をとらえ、ルリ王子が木曜日には寝所にいることを聞き出す。
ルリ王子が進んでいくと、鹿の群れのまん中にブッダがいた。ルリ王子がひざまずけと言っても、ブッダは動かない。ゾウでふみつぶそうとすればゾウがふるえてしまい、矢で射るとその前に鹿が飛び出して身代わりとなった。ルリ王子ははじめて恐怖をおぼえた。捨て身になった動物の気迫にうちのめされたからだった。
ルリ王子はひそかにテントを出てブッダのところへ向かった。ブッダはデーパが矢を受けて倒れているのを見て、自分の血をデーパに輸血する。ルリ王子はブッダに起きろというが、ブッダは輸血をやめない。
ルリ王子がブッダに斬り掛かろうとした時、タッタが飛び出した。ブッダはタッタに向かって殺してはいけないという。
王子は屈辱に打ちひしがれて帰り、デーパは生き返った。
【第5部】
第1章 アナンダ登場
パセーナディ大王がカピラヴァストウを攻めた年、生まれたばかりのアナンダを悪魔が助けた。アナンダは不死身になり、全身に毒矢をあびても死なない。
しかし、パンパス刑事は、1週間でアナンダをあの世へ送ってみせるといった。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

白義

8
悟りを開いたブッダは鹿すらも教え導き、慕われる聖人としていよいよ描写される一方、その鹿の子どもが砂地獄に落ちれば自らの死をもかえりみず救おうとする以前のようながむしゃらさも残しているのが魅力的。最初に人間の弟子となっていくいつもの苦行者チームもこの巻まで進むと愛着が強く、彼らが味方になるというのがなんとも心強い感じ。また、ここで仏典では第一弟子と伝えられるアナンダが登場。が、ダイバダッタともどもドラマチックに脚色された釈迦族の人物の例に漏れず、兄弟とは別ベクトルで悪漢じみた前半生なのが意表を突いている造形2017/09/16

ラグエル

5
タッタが、苦しい。ビドーダバを殺す機会を目の前にしながら、ブッダへの敬意から、その剣を振るえない。アナンダってこういう設定になってるの?すごいわ。タッタやダイバダッタと被ってきた。2012/01/18

TETSUYA

1
ブッダの話に、鹿までもが集まるようになってきます。よりカリスマ性が増してきました。そしてアナンダという新しい登場人物が。2016/12/03

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